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追悼ディエゴ・マラドーナ

ディエゴ・マラドーナが逝ってしまった。。。
元々、不摂生とかで長生きはしなそうな雰囲気がありつつも、
逆に歳をとっても歩けなくなってもスタジアムでアルゼンチン代表戦を観戦していそうなキャラクターでもあったので、いざこの世界にもうマラドーナがいないという事実を突きつけられると哀しい。

左利きの象徴ともいえるその存在や、背の高くなかったマラドーナが「それでも世界を魅了する特別な存在として君臨した」ことはその後の多くのアスリートはもちろん、たくさん人々に影響を与えたと思う。

誰かが書いた
「まるでゴムボールのように弾けるドリブル」という表現は本当にそのとおり脳裏に焼きついているし、独特なコーナーキックの蹴りかたとか、相手にファールをされたときのリアクションもどこかコミカルで、いわゆる美しいアスリートの肉体や動きとはひと味違ったんだけども、たくさんのとんでもないプレーを魅せてくれる選手だった。ボールの扱いが他のどの選手とも違う。いまだに、これマラドーナだね、というプレーをする選手を見たことがない。二度と現れることのない才能なのだと思う。

マラドーナの場合、
メディアにエアガンをぶっぱなしたり、相手選手に蹴りをお見舞いしたりするので、
その生きざまは「光と影」みたいな美しさとか重さで形容してしまうのはちょっと違う気がしていて、
世界中の子供にも「それはダメだろ。」と思われてしまうこともやってしまうのだけれど、同時に天才、天性、類いまれなる感覚、みたいな言葉が両立してしまうので、
そういう存在を「悪童」とか「カリスマ」とかいう言葉を覚えながら理解していたように思う。
きっと理の外側にいる人なのでしょう。

個人的にマラドーナのプレーで印象に残っているのは
W杯アメリカ大会のギリシア戦で、マラドーナとしては最後の大会になるんだけど、ずんぐりした体でなんとかコンディションを間に合わせて若い選手に混じってプレーしていて、ゴール前でアルゼンチンらしい細かいパスが繋がっているその中心にマラドーナがいて、最後に決めるのもやっぱりマラドーナだったあのシーン。

マラドーナ最高だなと思うのは、
どうやってゴールできたんだ?みたいな記者の質問に対して「ボールにディエゴ、ディエゴ、ディエゴって書いてあったんだ。」と真顔で答えていたとき。
きっと、神の手も本当にあったんだと思う。

左利きって凄いんだ、カッコイイんだって教えてくれたのも
マラドーナでした。自分も左利きなので。

ご冥福をお祈りします。

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