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モリマサ公転落(自己紹介中)

では

波瀾万丈の前半をご購入いただいた方のためにそして後半だけでも全然オッケーな方のために後半部分をスタートしたいとおもいます!!

右ひざの粉砕骨折も よくなるころスノーボードを一緒にはじめた一番したの妹が家族みんなが再び顔を合わせ無理矢理食事をしているシーンでふざけた台詞を吐いたことは今も鮮明 に覚えています

「またみんなで一緒にくらせたらいいのにね」そんなきもちは父にも母にもなかったのではないのでしょうか

けれどそんな妹はソルトレイクオリ ンピックのスノーボードハーフパイプ代表に選ばれます

結果はのこせませんでしたがオリンピックに行ったという事実は消えません

そのシーズンわたしのからだ はほとんど完璧と言っていいほどにできあがっていましたシーズンインの12月はじめにまさかの左ヒザの亀裂骨折をするまでは

全ては完璧でしたナショナル チームに選ばれることはありませんでしたが

思い出が一つありますのでここに記録したい

それではまたもやトランポリンでやらかした亀裂骨折に「先生わたし1 グラムも筋肉を落としたくないんです!」と喧嘩を売り一ヶ月間の毎日の必死松葉杖生活での過酷なトレーニングをこなし

シーズン一発目のでかい大会まで一週 間のところでやっと松葉杖が外れます大会当日「ころばなければいい」「とにかくころばなければ」と言い聞かすわたしぎりぎりでたいした技もないのになんと 決勝の8人の8番目にすべりこみます

お天気はピーカン、パイプのシェイプは完璧ファイナルは全て実力者しかしなんということでしょう!ファイナルで2人の 選手をのぞいてつぎつぎにみんな転んでいくではありませんか決勝なのです転べば全ては終わりですそうです、

そして転ばなかった2人のなかに「ころばなけれ ばいい」といいつづけた私の姿がありました一等賞にはおよびませんでしたが奇跡の準優勝このときほどうれしかったことはありません

どんなにがんばってもわ たしはワールドカップに一回出るのが関の山ナショナルチームにはえらばれることはありませんでした

しかし神様はわたしの努力をそっと見守っていたのか戦い でそういい成績ものこせなかったわたしにその年総合ランキングでのプロ昇格の資格をあたえてくれます

はじめはしんじられませんでしたがみんなが今のポイン トランキングならプロになれるよとおしえてくれます

まあそんなこんなで日本のトップアマチュアをついに卒業しプロになることができました

よかったよかった

そうですねスノーボードをはじめてよかったことといえば肉体を手に入れることができたという感覚と

地上を自力で乗り物などを利用して移動する「スノーボー ドトリップ」です

もちろん真冬のニュージーランド

真冬の北海道

春の北海道、札幌

初冬のフランスのティーニュ

初冬のフィンランドのルカ

朝焼けは終わることがなくそれは夕焼けとなり一日中空は ピンクに色づきます


ピンク色に焼けた空とブルーの森ブルーの道空気は凍り付きダイヤモンドダストがきらめいています凍り付いた湖をショートカットして歩く トナカイの群れ

気温はマイナス37度

夜は毎晩オーロラが北斗七星の方向から規則正しく現れ7、8時間かけて空をわたっていくのです

一軒家を20人ほどで シェアしていたので廊下から「オーロラだ!」と声がするとばたんばたんと扉の開く音が聞こえいっせいにみんな外に飛び出します

北斗七星の方角でゆれるオー ロラを友達の背中越しにみつめながら

ああもう二度とない体験なんだとしみじみしました

真夜中にひとりオーロラを見に広い場所をみつけにとことこと歩いてい きますマイナス40度近い気温にまつげは真っ白にこおりつきます聞こえてくる音は自分の心臓の音だけです10分ほどあるいて畑のような場所にからだをよ こたえてとてつもなくおおきな物体が目の前をものすごい勢いで交差しつづけるのをみつめます

緑色に発光している巨大なオーロラですわたしは怖かった巨大な 帯が地平線から地平線までをむすびながらはっきりめらめら現れたり消えたりを繰り返し雲や星がはっきりみえます


仕事のこと

ディズニーシーのオープニングのドキュメント資料をつくるスタッフが楽しかったです

どんな風にどの色のペンキを使ってどこ をどう塗ったのかを資料にする仕事です

あとはディズニーメンテナンスのペンキ部の仕事これも本当におもしろかった朝の4時から仕事がはじまり自転車でディ ズニーランドの中を走り回り剥げたペンキの部分をなおしてまわります

シーのオープニングのときはバリバリスノボをしていましたが

ランドのメンテに入ってい たときはすでにわたしは結婚をしていました産まれて5ヶ月の乳飲み子をかかえ仕事をスタートしスノーボードから一時期はなれていました

結婚の相手は5歳下の自称アーティスト(絵描き)ですたしかに魅力的な絵を描く青年でした

その前につきあっていたのはやはり五つ年下の現在は吉祥寺にあるブックスルーエの カリスマ店員で某有名小説家と結婚した天才詩人H氏

H氏は最初こういいました「一ヶ月だけでいいからつきあって」わたしはびっくりしました一年前にふられ た5歳年上の彼氏からつきあうときにまったくおなじ台詞を最初いわれたのです

運命?どこからどこまでが運命なのかわかりません

いずれにせよ5歳年上の彼氏 にふられ5歳年下の彼氏をふり

元夫になる5歳年下の自称アーティストの青年とつきあいはじめたことそれが全ての歯車を狂わせていくことになります


さあ!!


転落の人生のスタートです!!


わくわくしますね!

自称アーティストの青年は元夫と呼ぶことにいたしましょう

元夫とわたしには共通の美術の友人がたくさんいました友人はこぞって「スゴいいい子」といいます半年の友人期間をへて一ヶ月間おつきあいしそのままの勢いで結婚人生の勝ち組となったはずのわたしは鼻高々に幸せな生活を自慢

月に一度はディズニーメンテナンスの仲間を呼び(職場から家が激近)みんなでごはんをたべたりお酒をふるまったりしました

そんな平和な生活もつかのま子供が6ヶ月になったとき彼は

「ガンジャをやりたい」

といいはじめます

ガンジャとはいわゆる大麻ですお酒やタバコと種類は一緒だ、 といいくるめられわたしは彼にガンジャ代を月に1回2回、とわたすようになります

彼がガンジャを六本木辺りで買っている時間わたしと乳飲み子は車の中で 待っています「なんとさびしい時間で賞」があたえられてしまうほどのむなしさですだんだんその回数は増えてゆき

彼はついに会社を辞めてしまいました、そのうえ出会ったひ とりの映画をとっている女の子にのめりこみます

「アートのためなんだよ」

と彼はいいました

「アートのため」

に家に帰ってこない元夫わたしは仕事を休まざる を得ない状況のなか彼を懸命に説得しますしかし彼は

「アートのためなんだよ」

といいました時は加速してゆきわたしはお酒にのめり込むようになりますそんな

ある日彼は我慢できなくなったのか突然「そうだよ!俺は!シャブ中だよ!」と叫び始めます

「覚せい剤の中毒」

と知らされてびっくりすると同時にあしもとが がらがらとくずれてゆきます

あっという間の出来事です彼の母親と連絡をとるとそれは事実だということがわかりました

わたしは怒りのあまり彼に刃物を向けるようになり

おさえこまれ腹を何度も蹴り飛ばされました

朝になると家中の刃物がみあたりません

ピクニックにナイフを忘れてきたような気持ちが一瞬しました

ここはどこなんだろう


10ヶ月の娘に向かってわたしは肩をつかんで揺すぶりながらその存在の意義を大声で唱えました彼女は泣きました

このままではわたしは彼女を殺してしまうという危険を感じ、すぐさま親友に電話をかけ事細かに状況を説明すると夕方には家にくるといいます

それまでに彼女を殺してしまわないよう にわたしは順天堂病院の待合室で親友の到着を待ちました

なんという恐ろしさが自分の中に潜んでいるのでしょう

わたしは人目にさらされていなければ彼女になにをするのかわかりませんでした


なんと言う孤独。


ちょっとおもったよりもながくなってしまったので、

第三部につづこうとおもいます。

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