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セキララに徒然と経歴③

女優の再開は早かった。
今まで舞台という世界に居たからか、その世界に居られないのが違和感を感じてきて今度は自分から舞台がやりたいと母に言ったのは小学4年生の時でした。

母はきっと悩んだと思う。
ミヤコ蝶々先生の所に戻るという事はそれなりに覚悟を決めなければならないし…
またイジメられてしまうのも酷だと思ったんだろうな…。
私はやりたいと思ったら周りは気にせずに大胆に突き進んで行ってしまう性格の為に、自分で探そうと“ぱど”(地域で配られる情報誌)を見た。
そしたら地元の枚方で活動している小さな劇団の劇団員募集の記事があった。
その名も“がんばる劇団”
入団するには年齢的に絶対に無理な年齢でしたが、そこは私の頑固さと勢いでどうしてもと母にお願いして交渉してもらった。

母がどの様な交渉をしたのかは分かりませんが、きっと私以上の頑固さと折れない熱意で交渉したのでしょう、気がついたら“がんばる劇団”に入団していました。
そこから私は大人達に混ざり小さな劇団員としてデビュー。

確か座長はひょろっとした線の細い今にも倒れそうな西さん。
現在はバレエダンサーとして活躍されているそうです。
そして器用で面白いムードメーカーな看板俳優の堂野さん。何か小沢健二の歌をノリノリでずっと歌ってた記憶があります。
そしておっとりしていて、ちょいぽちゃ…いやぽっちゃり系の癒し系女優のなみさん。
多分ですよ、多分堂野さんの事が好きだったと思うんですよねぇ〜。こんな事思ってたなんて嫌な小4のガキですよね。

こんな3人の大人に混ざって最初に公演をしたのは劇団キャラメルボックスさんの『広くて素敵な宇宙じゃないか』でした。
アンドロイドのおばあちゃんと孫のお話で、私は孫のクリコ役を演じました。

“がんばる劇団”で公演したのは確か2本でしょうか?
あと一本はネコ達の物語…キャッツみたいなオリジナルの物語をやった様な気がしますが記憶はあまりないです。

小4の私を受け入れて公演にも出演させて貰えていた事に感謝です。
お陰でやっぱり舞台が楽しくて好きだという事に気づかせてくれました。

そして…
気がついたら別の劇団に…

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