ローマ フォロロマーノとコロッセオ
69 .フォロロマーノ
ローマパスのおかげでチケット購入の行列を回避できた。入場予約時刻の指定が必要な程混んでいるのはコロッセオであるが、その手続きはコロッセオから徒歩5分にあるフォロロマーノの入口で行うのである。←これは私が訪れた日の状況だが、見たところこういうルールはどんどん変わっているみたいだった。入場料とか閉館時刻とか、ガイドブックを100%信用しないほうがいいと思う。自力でチェックする努力は必要だ。
今回の世界旅行で行くさきざきで日本人と会った。どうも日本にいる時と同じ「至れり尽くせり」を期待している人が多い(特に中高年で添乗員付き旅行に来てる人たち)ように見受けられた。添乗員って、たいへんだろうな。添乗員の力が到底及ばないレベルで事象が起きる状況下でも、日本国内と同じ満足度を与えられるように整えなきゃいけないなんて。私は旗の後をぞろぞろついて歩く旅行はもうゴメンだなあ。独り旅では何が起こっても人のせいにできない。でも人生は元々そういうものだからなあ。
フォロロマーノとはフォーラムofローマ、つまり古代ローマの中心だった場所である。広場の部分にヴィア・サクラという聖なる道が1本通っている。ここは宗教的な行事や戦地からの凱旋帰国の行進などが通ったところだ。左右に遺跡がたくさん建っている。ゆるい坂を登ると古代ローマ貴族の高級住宅街があったパラスティーノの丘に着く。緑が多く花が咲き、ただ歩いているだけでも風が心地よい。
【ビデオ】フォロロマーノにて
【タイムラプス】ローマ市内を歩く歩く歩く。
70.コロッセオ
私の入場指定時刻は14:30だ。フォロロマーノをたっぷり歩いて下ったところにコロッセオ入口がある。ゲートのお兄さんは身長が200cm以上ある。自分の身体じたいが入場ゲート化していて、客は彼の開閉する脇の下の門を通って入っていた。
コロッセオの地下は建設当時から3~5層になっていて、いわゆる楽屋のようなものだった。どちらかが死ぬまで戦わされる奴隷や猛獣は、手動の滑車エレベータで地上に引き上げられ、大歓声の中、広場に登場した。
AD80年に完成した時には、アフリカから5,000頭の動物が連れてこられて生け贄にされたという。2,000年前の建物とは到底思えない、巨大(コロッサーレ)な円形闘技場だ。
【ビデオ】コロッセオの中で