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インド デリーからアーグラまでドライブする

88 .デリー到着 ラマナンドさんとシンさんと

 飛行機は3時間半遅れてデリー空港に到着した。インドの3日間はツアー参加を予約していた。私は現地で他の人と合流して行動するのかと思っていたが空港にお迎えに来てくれたガイドのラマナンドさんが「モリさんだけのツアーですよ。」と言う。つまりトヨタの白い車を運転するシンさんとラマナンドさんと私の3人で3日間行動するらしい。「モリさんの希望の通りに動けますから言ってくださいね。」おお、女王陛下になった感じだ。しかしインド男性2人と日本女性1人というシッチュエーション。あいだに代理店が無くていきなり現地でこういう状況になったら警戒するだろうな。

ガイドのラマナンドさん

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 最初のランチだけ、ラマナンドさんがレストランで同席した。3日間のいろいろな打ち合わせをした。「モリさんカレーを手で食べますか?」「やってみたいです。」右手の小指以外の4本でラマナンドさんが上手に食べるのを見て真似をしてみる。

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 寿司は手で食べるほうが美味しいし、おにぎりを箸で食べる人はいないのだから日本人にも親和する行為である。違う点は左手を決して使わないことだ。ナイフフォークスプーンから手で食べるモードに変更したとたん、ラマナンドさんは左手をテーブルの下に隠して完全に片手で食べ始めた。手で食べるカレーライス美味しい。

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 運転手のシンさん。真っ白な豊かなヒゲと頭に巻いたターバン。年齢がわからない。ベテランドライバーだとラマナンドさんが紹介してくれた。シーク教徒だ。シンさんはお酒を一滴も飲まない。ラマナンドさんはヒンドゥー教徒。ラマナンドさんも「お酒を飲むことはあまり良くないね。」と言う。

 インドではドラッグが容易に入手できるようだし、嗜好品の文化は緩いのかと思ったが、飲酒は良いことではないみたい。ましてや女性の飲酒は嫌がられる感じだ。出発日に空港のラウンジでワインをお替わりして飲んでたら、カウンターの男が「あんたいい加減にしろ」みたいな不機嫌な態度になった。


89.長距離ドライブ

 デリーから高速道路を3時間半、アーグラに向かう。前の座席でシンさんとラマナンドさんがヒンドゥー語でお喋りしている。ロンドンで開かれているクリケットのワールドカップについて選手の品定めをあれこれ話しているらしい。明日インドとパキスタンが戦うのだ。インドは絶対にパキスタンに負けるわけにはいかないとのこと。「それで今日はインド国民みんなホットな気持ちです。戦争と同じです。」だそうだ。「日本人はクリケットやりますか?」「やってる人ほとんどいないと思います。」「本当ですか?インドは学校で全員やりますよ。」やはりイギリスの植民地だったからかな。

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 故障かパンクか、路肩で止まっている車がとても多い。


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 3時間半のドライブで何百台もの車が我々を追い抜いていった。シンさん随分気の長い人だなあ。いくらお年寄りだからといって、こんなにのんびりしなくてもいいのに、と思ったのだが、実はシンさんは80キロ以上出さないという申告をして、シールをガラスに貼っている代わりに何かの割引を得ているとのことだった。そして最終日に年齢を聞いてみたら55歳だって。なあんだ同級生だったんじゃん。

95.デリー 運転手シンさん

 安全運転のシンさんだけど1回だけ赤信号無視で切符を切られていた。200ルピー(320円)をその場で警官に手渡していた。切符は警官のお小遣い稼ぎになっている?

104.デリー 切符切られる







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