メキシコシティ日本人宿
12 .メキシコホテルサンフェルナンド
メキシコシティには本来訪れるつもりはなかったのだが、成田からの全日空直行便が降り立つのがこの高原の首都で、その先のペルーへの乗換えの関係で1泊しなければならないのだ。空港の近くのホテルを探してみたがどこも高いし空港周辺は治安も良くないようだ。それで市内にあるこの日本人宿を予約することにした。
サンフェルナンドの経営者は笑顔が素敵なアンドレアナさん。14歳の娘の母親だ。京都に3年間住んでいたこともあり日本語ペラペラ。私の泊まった部屋は宿で一番条件の良い個室でシャワーとトイレも室内についていたが空港への送り迎え付きでも日本円で5,000円以下という良心的価格だった。私以外の日本人たちは長期宿泊者ばかり。1泊に換算すると数百円で泊まれるらしい。
サンフェルナンドのロビー 情熱の女流画家フリーダ・カーロの大きな絵が飾ってある。旅行者の情報交換の場である。バックパッカーの先輩達が書き残した、メキシコや中南米の情報が満載のノートも置かれていた。
サンフェルナンド建物の玄関。ひっきりなしに救急車両の走る音が聞こえる。地下鉄のイダルゴという駅の近くにあり決して治安のいいエリアとは言えないけれど、宿を出て東の方に歩くとすぐに市内の中心部で、観光には理想的な立地だ。
サンフェルナンドは安価な宿だが、広いキッチン・冷蔵庫・ガスコンロやいつでも飲めるウォーターサーバーがある。ロヘリオという名のよく働く男がお掃除を一生懸命していて清潔だった。私の部屋のシャワーは水しか出ないうえに放射状に飛び散るので身体を念入りに洗うのは諦めたけれど、まあこんなもんだろう。ベッドのシーツ等も悪いニオイはしない。ニオイで、大抵のことを判断する私である。
ロヘリオが朝早くから準備してくれた朝ごはん。茹で立ての卵でサンドイッチも作ってくれた。バナナと珈琲も美味しい。質素だけどちょうどいい量だ。
宿の主人アンドレアナさん
朝ごはん