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雨ヶ池

山の中はあまり陽の光が入ってこず苔が多い印象
前日の雨で足元はぬかるみ気味だが、足場を確認しながらゆっくり進む
行先の看板が新しいのもあって道に迷わず進んでいけそうだ
頭上では鳥たちの鳴き声が飛び交い、野鳥好きの私は度々足を止めて声のする方へ双眼鏡を向けるのだが、これがなかなか見つからない
きっと鳥たちには私達のことが見えているのになと思いながら、鳴き声だけを拝聴し、声だけで鳥の種類がわかればとも思ったけどやっぱり可愛らしい容姿を見たい思いが強い
登山口から次の目的地「雨ヶ池」まで1時間弱ほどで到着
途中、下山されている登山者から「今日は池できてましたよ」と教えをいただきどんな感じだろうとワクワク
ネットでは水がなかった口コミが多かったので、池畔の木道が見え、ぱっと広がった景色を見た瞬間「アレがマボロシの…」


三俣山の麓の小さな丘に囲まれた窪地に池はできていた
そこにあった案内板の写真ほど大きくはなかったが、それでも「池」とわかるほど水がたまっていた
空では岩燕が飛び交い、鹿が草を食べていた

「私が知らないところで雨が降った後、何処かで池ができている」
そんなこと今まで考えても来なかったのが、今こうして知らない景色を一つ知ることができた
きっとこれから雨が続くと考えるだろう、
「雨ヶ池」姿を表したかな…と

次の目的地「坊ヶツル」へ歩みを進めた


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