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新書「心感覚」を読んで

「この世界は本当は存在していない」
なんて言い出す友人や家族がいたら
きっと驚く人が大半だろう。

ノ・ジェス著書「心感覚」を読んだ。
いや、読まさせていただいた。

株)森のエネルギー研究所の大場社長の推薦とご好意で本書を頂戴し
2022年元旦〜3日までに読み切った。

読み進めているうちに何か懐かしい感覚を覚えた。
懐かしさから、ああ、そうそうと言い出したくなる展開に
引き込まれるように読んでいた。

脳に支配されていることを意識して暮らしている人は
どれぐらいいるのだろうか?
脳というより、こうでなくっちゃいかん!とか
こうあるべきという支配。
そこにはいつも、経済力だとか人気者だとか容姿だとかが付き纏っているだろうな。さらには1日〜百年、2百年単位の物差しも。そりゃ、苦しい。
自分自身も何度も支配されて、大学生の時には血尿を。
社会人になっては原因がわからないほど手足の皮膚が痒くなり血だらけに。
4回の転職もそのうちの一つか。

ステージや畑で歌っている瞬間はそこから解放されていたように想う。

この本が2021年の12月12日に発刊されたこともあり
非常にタイムリーな話題も多く
どんなに満たされていそうな芸能人でもなぜ自殺する方が
絶えないのかという考察にも胸が痛んだ。

この本では実に
700万年もの脳の支配が続いていると綴る。
原人出現の時代に該当するのだろう。
それは厳しい自然環境の中で
集団で生き残るために仕方なかったという言い方が正しいかもしれない。
集団を形成しても都度誰かを敵にして騙しあったり、排除する
クセ!がついたり。その理論は本書に詳しく書かれている。

現代社会は逆に、身の危険は少なくなったが
孤独を感じやすかったり、人と比較しやすくなっている。

700万年かけて作り上げたバーチャル空間、繭の中、、で生きている。

しかし、その苦しみから突破するには
「0」ゼロ化することだと本書は綴る。

さらに無限「∞」

そして1へ

0=∞=1

高校の時に数学は0点や3点の赤点組だった自分からすると
どうも公式というのは苦手だが
これは本書のタイトルにあるように
「心の感覚」で受け止めれば楽しく附に落ちる。

20代の時に、わからないなりに
素粒子のことが書かれている本を何冊か読んだ。
まあ、人間の目では見えない物質を意識した時
随分と興奮したのを覚えている。
おお、このパソコンも素粒子。
おお、あの雲も素粒子。
へ〜この髪の毛もなんて考えだすと
世界が「無限」に感じたり、「1」つに感じたりした。
素粒子なんだよ、この世界は!
なんて、初めて会った人にも言うもんだから
随分変なやつに見られていたと想う。
そうすると、だんだんと自分の理論は伝わらないな〜なんて思って
いつの間にか言わなくなった。

この時、本書で書かれている
「正しい絶望」までには至らなかったが、
その期間に作詞作曲してライブで歌った曲で
想いを成仏させたのかもしれない。​

​「何ものでもない僕らは、何になろうか」
と歌っているので聞いてみてください。

何ものでもない=0=∞
何になろうか=1=∞

と、本書を読んで理解した。

う〜〜ん、僕らはある意味自由だろう。

余談になるが
この近年でもっとも絶望した人ランキング1位を
勝手に推薦すると
自然農法の福岡正信氏をあげたい。


興味がある方は調べてみて欲しい。

という風に、羅久井俊介にとって
非常に温かく、勇気をくれる1冊だった。

この感覚を一人二人、1万人が持ったところでは意味がなく
世界中の人が、生きる尊厳や本当の平等になるために
著者や大場社長が活動されているように
多くの人に温かい希望になれば良いなと考えた。

自分がやっていくことは
歌っていくことだと感じています。
そんでいろんな方と繋がっていく。

二十年前、部活帰りの岡山市児島湖の堤防の橋で、親友二人に
「この世界は存在していない。お金=貨幣経済もそのうちなくなる。」
と突然言って随分心配された
俊介青年に言いたい。

「THANK YOU!おもロイな!自分!」

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