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9月11日に語る、「ハナミズキ」をカバーして配信したこと

はじめに

名曲「ハナミズキ」をカバーして9月3日に配信した。
3日に設定したのは締め切りが8日であったことと
3日が一粒万倍日だったから。

これはデビュー20周年を迎える⼀⻘窈さんの節⽬を記念し
配信会社のTuneCore Japanがコラボして実現した企画に
取り組んでみた!というお話。

企画の詳細は上のリンクを読んでいただければ。

初めてのカバー曲

カバーは苦手です。
なんて言いながら人生38年逃げ続けてきたが
ついに殻をやぶった感で取り組んだ。

ギターを始めた頃は中学2年生だったが
尾崎豊、山崎まさよし、19、ゆずを中心に練習を重ねた。
ミスチル、ビートルズ は難しかった。まさやんも。
あくまで、家でひたすら練習していただけ。
失恋ソングを初めてオリジナルで作ったのをきっかけに
何曲作ったかもわからないほどのオリジナル楽曲がある。
今となっては50曲ほど演奏して歌えて
配信リリースしているのは23曲。
まあ、ミュージシャンとしてはなんともコンパクトな感じである。
比較的、自分大好き系なので、人様の曲まで披露したり覚えたりする余裕はないタイプということもある。

本心

なんでカバーをやったかというと
本心は、こんな機会今までなかったよな!
ということ。
wavデータであったとしても、プロのミュージシャン達の音源をダウンロードできてミックス作業、自分の声をその演奏に乗せれるという快挙。
レコーディングした時の空気感や、雑音もバッチリ残ってて
なんだか贅沢。
そして、自分自身って結局どんな実力なん?
とセルフ試験的な要素強めでチャレンジ。

もしかして、ええ感じになったら
音楽番組で取り上げられるんちゃうかな〜
なんて下心満載で取り組みだした。
今年の6月終わりから始まった。

挫折と絶望と発見

なぜ、カバーが苦手なのか良くわかったことがある。
1回目のボーカルレコーディングの時に
全くと言っていいほど歌えなかったのだ。
自分がイメージしていた歌い方や
キーやトーンや表現力が皆無に近かった。
「やめようかな、、」と一瞬よぎった。
しかしだ。
身体と喉が温まってきた時に
ええい〜や〜という気持ちで
2番のサビを歌ってみた。
そしたら、こりゃ良いテイクだな!と
え、こんな声出るんだ〜と発見した。
そのまま採用しているので聞いてもらえると嬉しい。
これはもしかして、プロポリスのおかげかな〜🐝
その後は、自分が何を伝えたくて
どんな表現にしたいか定まっていった。

9.11と今起きていること

楽曲の話をするとしたら
9.11というキーワードは外せない。
カバーするにも、⼀⻘窈さんはどんな想いでこの楽曲を作り
歌っていたんだろうな?と調べた。
アメリカで起きた9.11の出来事に胸を痛め
そこからインスパイアされた歌詞であり、儚くとも優しく力強い
メロデイーを生み出したのだと初めて知った。
2004年にリリース。
2001年に起こったその悲惨な出来事は高校生だった羅久井青年の記憶にも残っている。
戦争反対。テロや犯罪、権力汚職はどうたらこうたら。自殺、いじめ、孤独死。
水、遺伝子組み換え、ゲノム、種子、土壌空気汚染、ワクチンや薬害の問題、他全ての問題に大して自分自身はあまりにも無力だということを
近年では痛く痛感している。
9.11のニュースを見た時、えらいことが起きた、でも何もできないし怖い。
それは近年、入ってくるニュースのどれにも共通している感情。
ここで、いきなり言うのもあれですが
素粒子で宇宙が構成されているという至極単純な事実に26歳ぐらいの時に
辿りついたつもりになっている。
⼀⻘窈さんは行き場のない想いを歌に込めて、プラスのエネルギーにして
僕らに届けてくれたんだろうなと受け止めた。
そんなエネルギーを受けて、自分も歌って
一人でもプラスのエネルギーを届けれたら嬉しいなと。
自分と身近な大切な人たちの幸せを願って。

100年続きますように

やっぱりこの歌詞が好きだ。

「君と好きな人が100年続きますように」

100年続けばどちらかは必ず死んでるよ
というツッコミはおいといて
愛する子供達が幸せに暮らし、その先の子供達の幸せを
願っている愛溢れる珠玉のフレーズだ。

この歌詞に出てくる
「僕」はすでに死んでいるという解釈で間違いはないと思う。
だからこそ僕と歌う時に力が入った。
いやむしろ自分は僕なんじゃないかなんて気持ちにもなった。
この曲の歌い手である間は。
無力の中にも、何かできる。
歌うという選択があってもいいよなと。

終わりますように、止まりますように

あきる野市の五日市街道にハナミズキの街路樹が続く区間がある。
恥ずかしながら、今年の5月に初めて知った。3年以上毎日のように車で走っていたのに。
昨年から養蜂業で蜂から色々教わり、周りの植物にすごく興味関心、注意を払っているので認識できたのだろうけど
ハナミズキの花は本当に薄紅色できれいで好きだった。
そして、このカバーに至ったわけで。
これから毎年、5月の楽しみが増えて嬉しいなと単純に思う。

曲の冒頭に、電車の発車ベルをサンプリングした。
電車に揺られて原曲を聞いていて
たまたま発車ベルが鳴った時に、曲がスタートした。
これだーーー!と直感したからだ。

何度でも出発したら
ええよな。

配信した楽曲を聞いてくれた人の
日常が少しでも前向きに始まり、穏やかに笑えますように。
そんなことを願っています。


羅久井










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羅久井俊介
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