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纏う香りを選ぶ

愛用している香水が、残り半分くらいに。
期間限定で販売されている、ロクシタンの『ホワイトラベンダーオードトワレ』。
1年に1度だし、新しく買い足しておこうか…と迷っていますが、せっかくだし新しい香水にチャレンジしようか…と思ったりしている今日この頃です。

街中ですれ違う人の中に、ふわっと香りがしたとき。
心に引っかかっている人の香りで、大体忘れようとしたタイミングでその香りに出会う気がして、強制的に思い出しては忘れるなよと言われているような気分になっていました。
ただ、自分が忘れたくなかったから。
恥ずかしながら、理由がほしかっただけですね。

香りの持つ思い出がステキだな、と思い、わたしも自分の香りを身に纏いたくなって香水をつけるようになりました。

あわよくば、誰かの思い出になる香りになれたらなと淡い期待を抱きつつ。


香りがきついと周りに迷惑をかけてしまうと思い、やさしくピュアに香るものが良いなと思ってこれまで4種類の香水と共にしてきました。
リピートするものもあれば、小さいもの1つで満足したものまで。
そして昨年、本を読みました。

『フランス人は10着しか服を持たない』(ジェニファー・L・スコット,大和書房)です。
フランスの女性は魅力的なイメージがありますが、読むとその魅力に思える理由が見えてくる1冊でした。

「これがわたしよ」と思える香りを、うっとりと身にまとえるように。

『フランス人は10着しか服を持たない』ジェニファー・L・スコット,大和書房,p.135

自分を表す香水で、自分を表現してみてはいかがですか?と提案しているチャプターがありました。
まさに、わたしも香りに対して同じ思いで、少しだけパリジェンヌに近づけたかもしれないと内心ニヤニヤしていました(なんと恐れ多い)。


これまで愛用した4種類の香水のうち、いま愛用している「ホワイトラベンダーの香り」は、わたしを象徴する香りだなと思って昨年手にしました。
毎朝プッシュしては1日の始まりを予感させ、フレッシュな気持ちと穏やかに晴れた日の朝のような香りがします。

わたしを象徴する、と書きましたが、どちらかというと「この香水を身につけているような人になりたい」気持ちの方が強いかもしれません。
まだ、フレッシュな気持ちは忘れないでいたいものです。

一度香ると、鼻が慣れてしまっているのか、もうわたしが香りを感じることはありません。オードトワレなので、香りの継続時間も3〜4時間です。刹那に香るのも、ずっと気になるわけでもなく、背伸びしなくていいように思えます。


だんだんと、この香りを手放すことが惜しく思えてきました。
でも、新しい自分にも挑戦したい。

新しいわたしを表現できる香りを求めて。

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