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他人から嫌われるのは仕方のないことだけど、せめて自分からは嫌われない生き方をしたい。

つい先日のこと、職場の人間関係で悩んでいた時に、心に刺さった言葉と出逢った。

それは、「自分に嫌われない」というもの。

これまでも、こういった類では、「自分を嫌いにならない」だとか「自分を好きになろう」などという言葉を幾度か耳にしていたが、私にとっては、正直なところイマイチしっくりこなかった。

あまりにも正しいものに対しては、人は抵抗を感じてしまうものなのだろうか。

いや、きっとそれは私だけなのかもしれないな。

なにせ、「なんで自分を嫌いになっちゃダメなの?」「好きになれない時だってあるよね?人間なんだし」などとひねくれたことを考える輩だからだ(苦笑)。

しかし、そんな私でも今回は違った。

この「自分から嫌われない」という言葉を知った瞬間、ストンとハラ落ちする感覚を抱いたのだ。

理屈ではなく、本当にスッと身体と心に沁み入ったのだから、不思議である。

そしてさらに、「これまで、自分のことを邪険に扱ってしまって本当にごめんなさい」と心から自分を詫びるという行為を、気がついたらやっていたのだ。

すると、ハラの底からなにかあたたかいものが込み上げてきて、そのあとは驚くくほどに気持ちが軽くなったのである。

他人から嫌われることを恐れる気持ちは、この社会で生きる人間としては、ごくごく自然に湧き起こるものでろう。
自分を守るためには、必要な感情の一つだと思う。

だから、他人から嫌われないようにすることを決して否定はしないし、こんな天邪鬼な私とて、他人から嫌われるのは気持ちのいいものではないと感じている。


でも、どれだけよくできた高尚な大人物であっても、他人から嫌われないという人間は、まず皆無であろう。

人間関係においてよく例として挙げられる「262の法則」では、自分に対して好意的な人は全体の2割いるものの、その逆に自分を嫌いな人も2割はいるのだという。(残りの6割はどっちでもない)

この法則に当てはめれば、どれだけ他人から嫌われないように頑張ったとて、自分のことを嫌いな人は必ず存在するということだ。

だったら、「他人から嫌われる」ということに気を揉むのは、それこそ時間と労力の無駄づかいといえる。

それよりも何よりも、この世でたった一人しかいなくて、しかも一生をかけてお付き合いをする「自分」と向き合い、自分がご機嫌になることに時間と労力をかけたほうがずっと建設的だし、何より生きていて楽しい。

さらに、これを書きながらふと思ったのが、そんな自分から愛想を尽かされて、もし嫌われてしまったとしたら、それほど恐ろしいことはないということだ。

自分から嫌われるくらいなら、他人から嫌われた方がまだマシだなと(笑)。


そんなふうに思いを巡らせていたら、「自分を嫌いにならない」「自分を好きになろう」なんて言葉が、はじめて腑に落ちたような気がした。

「自分を大切にしよう」と、素直に思えたのである。

ちなみに、この「自分から嫌われない」という言葉を知ったきっかけは、YouTube番組「OWS TV」である。

環境活動家の谷口たかひさ氏の著書「自分に嫌われない生き方」というが、まさに明日(10月29日)発売になるということで、この番組の主であるヨンソ氏と谷口氏との対談形式で編集されていた動画だった。

たまたま目に入った動画であるが、そのたまたまで、その時の私は本当に救われたのである。

今後も、人間関係で気持ちが落ちたり悩んだりする時があれば、この動画を視聴したり、自分が書いたこの記事を読み返してみるというのもおもしろいかもしれない。

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