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流浪の民

はじめに。
吐露。さまよう人の、行き場のない感情の発露であります。

普通に暮らしたい
やっぱり最近はこればっかり考えてしまう。
しっかり毎日学校へ通い、与えられた課題をこなして健康に暮らす。これがある時から、困難になっていました。
それ以来、数年ぶりにうまくやれている。正直、かなりギリギリ。体力的にも、精神的にも。毎日たのしくて仕方がないのに、心はやつれていってしまう。
それでも息抜きをして心を休める機会に恵まれ、魔のGWをやりすごし6月中旬までやってこれたのです。やっと手に入れた、普通の学生生活だったんです。
それでも、困難はやってきて。
嬉しくて、嬉しくない。
期待を背負った制作物の到来。

努力がさらに大きな努力によって報われない世界で、なんの努力もしていない男が選ばれてしまった。「なんの努力もしていない」というのは多少ニュアンスが異なるし、報われなかった努力を無下にするけど、努力しているという自覚なんて、本当にないのだから。許してほしい。

これが普通の生活をこわした。

通知された時から今に至るまで、無意識の鼓動を感じ続けている。巨大な不安。罪悪感。そして、なにより、普通の生活を手放す恐怖。
いまここで崩れたら、もう二度と立ち直れないかもしれない。
やっとの思いで、小さな幸せを積み重ねて得た幸せを、自分の手で壊してしまった。
害はすぐに表れた。まず最初に、不眠が引き起こされた。漠然とした未来への不安。朝、目覚める事を眠ることから拒絶してしまう。
「おやすみ」は言うだけになっていた。一睡もしないで学校へ行く。身体がしんどい。それでも持ち前の強靭なA.T.フィールドによって心は「平穏」に上書きされ、楽しく過ごす事ができていた。それが支えとなっていた。

決心した。棄権しようと。不眠と心理的ストレスが限界突破し、病の封印が解かれたから。体質によって、誰もが大なり小なり抱えている病。僕の場合はかなり大きかった。
これによって暮らしが破綻した過去が、僕を突き動かした。行動は早かった。その日のうちに申告した。
申告しただけでした。
それからは何も言えず、どんな返事をしていたのかも覚えていない。学/校として、棄権は絶対にない。と言われた事だけ、ハッキリ覚えている。想像通りの返答に、ひどく落胆した。
ストレスは限界。個室に篭もり、本能の訴えに耐える。為す術なのない激痛。何も口にしていないのに吐いて、涙はこらえた。それなのに、その日の終わりに、参加の表明をした。

心臓のエンジンに点火し続ける日々。ふつうの人でも、その忙しさに精神を病むと言われている。こんなに弱い人間が、根性だけで参加するべきではなかったと、猛省する。すでに他人を巻き込んで、取り返しのつかない所まで来てしまった。

僕はどうしたらいいのでしょうか。

この世界には報われない努力が多い。与えられる結果には優劣がある。それでも結果を出した人は、間違いなく努力をした人。
だから、こうして選ばれた事を偶然だとは思っていないし、報われなかった努力のために、胸を張っていたい。

わかっていても、それができない。堂々としていようと、もう何千回唱えたかわからない。A.T.フィールドの維持が困難になりつつある。自我の境界線はすでに曖昧で、人前で弱音を吐くようになっている。報われなかった努力を踏みにじっているような気分。口に出す度、態度に出る度、苦しい。
こんな事になるくらいなら、最初から棄権するべきだったと、後悔してもしきれない。
みんなは、助けてくれる。いつもいつも励ましてくれる。一緒にいてくれる心強い友人だっている。それでも、こんなに辛い。

例え結果に繋がろうとも、「報われた」なんて、絶対に思えない。

毎日毎日、抑えきれない負の感情を抱えて生きていたくない。
普通の暮らしがしたいです。

僕はいつの間にか、少し尊敬される人になっていました。理由はたくさん考えられます。
SNSは人並み以上。学業も人並みかそれ以上。服装だって、学生らしく毎日違っていたし。
有り難い。本当に、「有り難い」ことだと思います。まさか自分が、気がついたらこんな人になっていた。たくさんの友達がいます。

それがまた、僕を苦しめる。
みんなみんな助けてくれます。優しいんです。どうしてこんなに優しくして貰えるんだろう。って、考えてしまうくらい。
どれだけ弱い所をみせても、辛そうにしていても、僕といる時は心配してくれる。だから、堂々としていなきゃいけない。
みんなが見ていてくれるから、些細な良いことを増幅させて、幸せを振りまいていたい。
僕は怖いです。みんなの優しさに甘え続けてしまうのが。いつまでも弱音を吐いていては、いつか絶対見限られる。誰よりも、人の目を気にして生きている。本当は、誰にだって嫌われたくない。

それでも、こうして弱い所をさらけ出して甘える。本当に弱くなってしまったなと、情けなくなります。どこまでもが自分で、どこにも自分がいない。そんな世界のように感じられる。
本当は誰かに本気で向き合ってほしい。喜怒哀楽を全て受け止めてほしい。それでも絶対に壊れない、不朽の信頼関係を誰かと築いていたかった。
今そんなことをしても、嫌われるまでの時間を早めるだけだとわかっているので、こうして、さまようのです。

1人の学生のリアル。幸せが憂慮で侵されていく。
やっていける気がしない。ずっと逃げていたい。もう、逃げちゃダメだなんて、思えない。
また自分がおかしくなって、二度と立ち直れなくなってしまったらどうしよう。
「なんとかなる!」「チャレンジしてみよう!」なんて言われても、普通に暮らしていくことが、僕にとっては挑戦なのに。どうして伝えられなかったんだろう。あんなに腹が立って、怒る感情が込み上げていたのに。僕はどんな顔で、どんな返事をしたんだろうか。

もう取り返しがつかない。事は驚くべきスピードで進んでいる。既に振り落とされているも同然。他人を巻き込んでいるのに。みんなが僕のことを気づかってくれているのに。もう今は、それに応えようとも、思えないのです。

これを書いて、公開する気持ちが、自分にもわからないです。これを知人が読む可能性は高い。高い確率で、失点。あぁ、何してるんだろう。寂しいんでしょうか。
壁打ちをしても、何も変わらなくなってしまった。虚しくなるだけだった。身体の中でくすぶり続けるネガティブを、今日だけは発散させてください。

他人が怖いいま、誰かよりも、不特定多数のほうが、曖昧で相手にしやすいのだろうと思う。これもまた、逃げの形の1つで。みんなは僕を信頼していて、僕はみんなを信頼しきれない。アンバランスな関係が、どこにもいない自分を作っている。

ああ、辛そうだな。まーがんばれ!くらいに思ってくれると嬉しいです。

転倒する男による、BEACONの叫び。
GOOD MORNING HUMAN!
汝、光なり!!!!!!!

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