正社員になって安定してもらいたい身内 VS 正社員は向いていないと分かっている私
去年の9月、新卒で正社員として入った会社を辞めた。
世間からしたらきっと"たったの"半年。
でも私からしたら半年"も"続いた。
それから私はバイトと派遣の両立という働き方を選んだ。
なぜなら物心ついたときから、1つのことが続けられないからだ。
学校も一時期不登校、習い事もほとんど続かない、学校では複数のグループを転々し、バイトも1つだけだとすぐに辞めた。
でも絵画教室には5年以上通っていたし、ブログももう10年以上やっている。
バイトも2つ掛け持ちしたら、どちらも卒業まで辞めずにいられた。
中学生の時は、(私は何も続けられないから、きっと社会人になったら生きていけないんだろうな)と思って毎日部屋で泣いて意味もなく親に謝っていたけど、好きなこととか、あとは1つに縛られなければ継続できるんだと気付いた。
だから私は今いる世界でちゃんと生きるために、2つの仕事をすることにした。
正社員だと週3だけというのが無かったから、掛け持ちが可能なバイトと派遣にした。
自分に合った生活ができて、カウンセリングもいらなくなったし、薬が無くても心を安定させることができるようになった。
だけど時々、というか最近は結構ずーんとしたものが頭にいる。
それは父親や祖母からの「いつ正社員になるの?」という言葉が原因だ。
確かに、正社員は安定しているし、ボーナスだって貰える。
実際今の生活だって、きっと辞めさせられやすいんだろうし、お給料も前に比べたら当然下がった。
だからそう言いたくなるのは分かる。
色んな習い事をさせて、小学校から大学までずっと私立に通わせた子供があの正社員じゃないなんて。
たまにお小遣いを渡されるときが一番苦しい。
別に実家暮らしなら余裕で生活できるお給料なんだけど、なんか心遣いというか、変な優しさを感じてしまうから。(そんなつもりはないのかな)
いつも世間が悩みの種みたいにしていたけど、結局この世間っていうのは日本社会ではなく親なんだろうなと思う。
だってちょっと外に出れば私の生活に肯定的な意見を示してくれる人だっている。
そういう人達も含めれば世間は悪いものじゃないはずなのだ。
ちなみに母親はもう諦めているのか好きにしなさいと言ってくれている。ちょっと心が楽。
まぁとりあえず幸せに生きることができていることを親に見せて、落ち着いたら正社員あるいは主婦という肩書を手に入れるための妥協婚かな…。
というところでしばらく私の思考は止まっていたけど、なんでそんな折れないといけないねん!!!(関西弁の誤用)
身内が言うように、正社員なら間違いないし、続けることは大切だ。
それは真実だけど、ネット世代で様々な世界を見ながら生きている私に、そんな考えはちょっと合わない。
最近では「働き方改革」にのって、ユニクロやYahoo!みたいに働き方を多様化した企業も出だしている。
もっと視野を広げて海外を見れば、ドイツは10時間以上の勤務を法律で禁じているし、オランダでは週休3日が定着するとか、ベトナムでは副業が当たり前とか、誰かの理想の勤務形態になっている国だってある。
実際に上記のような会社で働くのもいいかもしれないけど、色々な働き方をもっと当たり前にできる発信ができたらいいなと思った。
働き方メディアでもつくるか!と思ったらもうすでにFledgeさんというところがやっている。
というか「人間なんとか生きていけるんやで」と思ってもらえて、そのなんとか生きる方法も提供できるメディアがあればいいなぁ。
そんなことを漠然と考えている最近です。
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