LCD調光レンズについて調べてみた
最近よく聞くようになってきたLCD調光レンズ
これまで使っていた調光レンズとどんな違いがあるのか
また、使用するとどんなメリットがあるのかなど
気になることを調べてみましたので
その調べたことを共有します。
電子LCD調光レンズって何?
電子LCDレンズのサングラスは、電子技術を使用してレンズの色調を調整することができる革新的な製品です。
液晶ディスプレイ(LCD)を使用してレンズの光透過率を変更することができ、レンズの色を手動または自動で調節することが可能です。
例えば、明るい日光の下ではレンズが自動的に暗くなり、日陰や室内では明るくなるなどです。
これらのサングラスは、変化する光条件に応じて適切な視界を維持することができるため、日中の運転、スポーツ、アウトドア活動に特に適しています。
さらに、LCD技術はレンズの色調を制御するだけでなく
特定の光線(例えば、ブルーライト)をフィルタリングすることも可能で
眼の健康を保護する効果も期待できます。
しかし、この先進的な技術は
従来のサングラスよりも高価である可能性があります。
また、電子コンポーネントが含まれているため
製品の扱いには特別な注意が必要です。
例えば、水や過度な衝撃で壊れる可能性があるからです。
従来の調光レンズの技術
調光レンズ(またはフォトクロミックレンズ)は
特殊な化学物質を使用して、光の強度に応じて
色調を変えることができます。
これらのレンズは通常、紫外線(UV)光に反応します。
基本的な仕組みは次のようになります
1.紫外線(UV)光の吸収
調光レンズには、特定の化学物質(しばしばシルバーハライドやシルバークロロイドの微粒子)が含まれています。これらの化学物質は紫外線光を吸収し、化学反応を引き起こします。
2.化学反応と色の変化
紫外線光を吸収すると、これらの化学物質は化学反応を起こし、構造を変えて色を変えます。これによりレンズは暗くなります。
3.光の減少とレンズの明るさの回復
紫外線光が減少する(例えば、室内に入る)と、化学物質は元の状態に戻り、レンズは明るくなります。
両者の特徴を踏まえて比べてみる
従来の調光レンズ(フォトクロミックレンズ)と電子LCD調光レンズは
それぞれ異なる技術を利用してレンズの光透過性を調整します。
それぞれのメリットとデメリットを比較すると以下のようになります
従来の調光レンズ(フォトクロミックレンズ)
〇メリット
自動調節:紫外線光の強度に反応して自動的に色調を変化させます。これにより、さまざまな光環境に適応することが可能です。
維持が容易:電子部品やバッテリーが不要なため、メンテナンスが比較的簡単です。
〇デメリット
調整の遅さ:光の状況が変わったとき(例えば、明るい外部から暗い室内へ移動したとき)、レンズが調節するのに数分かかることがあります。
車内での使用:自動車のフロントガラスは通常、紫外線を遮断するため、車内で使用するときには調光レンズが反応しないことがあります。
電子LCD調光レンズ
〇メリット
速い調節:電子制御により、レンズの透過性を瞬時に変えることができます。
手動調節:環境光に対する自動的な調節だけでなく、手動で明るさを調節することが可能です。
〇デメリット
コスト:従来の調光レンズよりも高価です。
メンテナンス:電子部品があるため、取扱いに注意が必要です。また、バッテリーを定期的に充電または交換する必要があります。
これらのメリットとデメリットを考慮に入れて、あなたのニーズに最適なサングラスを選んでください。
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