結婚で改姓した経緯と感想
2021年に結婚を期に相手の名字に改姓しました。
まだまだ女性が改姓するのが当たり前という波動を感じる日本社会ですが、私の経験がフェアに話し合いをする一助になればと思います。
結婚時スペック
自分:35歳、男性、2人兄弟の弟、同じ名字の人口25万人程度(平凡)
相手:女性、一人っ子、同じ名字の人口850人(珍しい)
お互いの考え方
お互い自分の名字にこだわりなし
ただし、改姓手続きはお互いに多少面倒だと思っている
家族の考え方
自分:父が兄弟のうち一人には名前(お墓)を継いで欲しいと考えている。兄は独身。婿行くなら早いもの勝ちという約束をしている。
相手:特にこだわりなし。後でわかるがおじいちゃんは名前が残って喜んだみたい。
考えたこと
まず、それぞれの起こりうることを整理しました。
手続き負荷
どちらにしても発生する。二人で負担を分け合うことはできずに偏る。どんなに考えてもこの中で公平・平等は探るだけ無駄。愛が必要。
自分の方が金融機関やカード、不動産などたくさん登録がある。相手はポイントカードも持たないシンプル主義。
→ 相手が変えた方が負荷総量は少ない
断捨離効果
このタイミングで整理ができる。自分の方が多い分、整理の効果が高い。
→ 自分こそやったほうがいいのでは?
仕事への影響
どちらもビジネスネームOKなので優劣なし。
あえて言うなら自分は特許を取るタイプなので、その連続性がなくなる。
親類の幸せ総量
自分側家族:珍しい名前残したほうがいいんじゃない?
相手側家族:祖父が名前残したら喜ぶと思われる
親年代は名前を残すことに価値を見出している。
→ 相手の名字の方が幸せな人が多い?
決定打
自分の実家が隣の家なので郵便物の誤配が多いが、名字を変えれば郵便物の誤配がなくせる。
相手の名字の方がなんか響きがカッコイイ。
→ これはもう相手の名字にしたい!
喜ぶ人が多そうというのと、郵便物誤配という永遠の負荷から開放されるということが大きかったので、相手の名字にしたいと提案しました。
感想
やはり手続き量は多い
今、進捗管理しているだけで83件の名義変更案件があります(他にも突発的に対応はあり)。まだ8件残ってる。。
やってみて意外と
9割くらいは楽しく作業ができました。
多くの手続きは改姓について優しく、手厚い対応をしていただけました。
日頃、改正手続きの負荷が大きいなどの情報は目に入っていたので、どの会社にどれだけ意地悪をされるのかと楽しみにしていたのですが、”ほとんど”はそういうことありませんでした。
想像通りな面
改姓手続きが整備されておらず面倒であったり、場合によっては数万円の支払いを要求されるような結婚ペナルティとも取れる対応をされたものも一部ありました。
金融機関などの一般的なBtoC系アカウントは問題なかったです。実際には問題になりがちなのはマイナーまたはBtoB系です。
例えば太陽光パネルの売電契約とか。
基本的にはタスクがスイスイと完了していく感じで楽しかったし、手間取っても面白い経験ができたな、くらいの感じです。
とはいえ、この点に関しては自分の感性が一般的ではないという自覚も少しあります。
改姓後の日常生活について
うまくやれてる?
うまくやれてます。普段は本当に意識しない。
不便があるとしたら、スマホに電話がきたときにどちらの姓で出るべきか?は迷いがちです。
あと、昔せっかく練習したサインがお蔵入りしたことくらいでしょうか。
アイデンティティの喪失は?
全くありません。
よくよく考えたら子どもの頃からあだ名のように名前の呼び方が複数あるのが当たり前でした。それが増えたくらいにしか思ってません。
相手の家への帰属意識は自然と高まりました。
それも相手の家に移ったというより、増えたという感覚。
むしろ、お邪魔しているという感覚が薄れたので改姓側の方が親族付き合いがやりやすいんじゃないだろうか。
もちろん、「うちの家に入ったからには、、!」みたいなお家だったら楽ではないでしょうが、そのときはリスク回避で自分の姓にしてもらっただろうな。。
肝心の誤配はなくなったのか?
”ほとんど”なくなりました!
郵便屋さん含め、大手宅配業者さんはすべて改善されました。
たまに実家宛のDMが入ってることがあるので”ほとんど”です。
個人的には改姓して良かった!
今回挙げたようなポイントに光を当てることで、お互いに「改姓(とそれに伴うペーパーワーク)をさせてくれ!」と負荷を気にせず話し合いしてもらえたら幸いです。
※条件や感性は人それぞれなので、「ふーん、キミはそうだったのね」くらいに思ってください。