#602 光よりも速いもの
朝から本を読んでいて、度肝を抜かれた。中村文昭さんの「お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!2[出会い編]」を読んでいた中でだ。屋久島で杉を原料とした作品を作る職人・日高岳南さんとのやり取りの中で「光よりも速いものは何だと思う?」と問われた際のやり取り。光の速度で進んでも150億年かかる宇宙の果てまで、一気にたどり着いてしまうものは何か。
僕も読み進めながら考えてみたが、まったく思いつかない。宇宙の果てって、そんなとんでもないところまで一瞬でたどり着いてしまう方法なんて、ワープぐらいしかないのではないか。そんな考えを見透かすかのような岳南さんの言葉を引用する。
なるほどというか、やられた!というか、その手があったか!と朝から雷に打たれたような気分だ。確かに、想像であればどんなに遠いところにだって、あるいはどんなに遠い未来にだって、一瞬でたどり着くことができる。物体としての自分の体は、その想像がたどり着いた道のりを追っていけば、遅かれ早かれ追いつくことができる。想像したとおりに生きることができるか、それは自分の想像力が辿った道のりを本当に追うのか、全ては自分次第。
ならば、素晴らしくワクワクする想像をしよう。こんな未来にたどり着きたい、そんな道のりに光をさす一番星を想像しよう。ときには道を少し逸れるかもしれないし、足止めを食らうこともあるかもしれない。それでも、辿り着く先を確かにイメージして、想像力が先にたどり着いているのであれば、全ては道の途中として乗り越えられる。想像力が先にたどり着いていれば、ゴールは約束されている。
(了)
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