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#500 良かったところ、もっと聞かせてよ

先日の、安土ジュニアさん主催の交流試合での一コマ。

試合が終わるたびに選手がアドバイスを求めに来たりしてくれる。しっかりとベンチに入って試合を見た場合は別として、そうではなかった試合(複数の試合を並行して見ることはよくある)については、試合の内容について選手から話してもらうようにしている。なかなか、どういった試合だったのかを言語化するのが難しい子も多いのだが、これをスムーズにやっていけるように成長していってもらいたいとも思っている。

とある選手との会話の中で。直前の試合の良かったところと反省点を訊いていたのだが、なかなか出てこない。ようやく出てきたのが「アウトをちょくちょくしてしまった」という反省。それは別にいいのだけれど、その試合のスコアは③-0での勝利。その点差であれば、良かったところもあるはずでしょ?と訊き直してみたら、ようやく出てきたのが「ファーストサーブがほとんど全部入った」と。

いやいや、それを先に言えよ、と。めっちゃええやん、それ。

サーブがうまくいったのなら、どうすればそうなったのか、どういうことを意識していたのか、アウトプットすることでより再現性を高めることができるだろう。良かったところも訊いているのだから、これはトップニュースで出てきてもいい内容ではないか。

しかし、どうしてもみんな反省点を先に探してしまう。反省点に目を向けるなとは言わないが、よくできたことを探す、言うのは後回し。そういう癖がついてしまっているんだな、と思う。そして、そういう癖を付けさせたのは環境であり、その環境は周りの大人たちが作ってきた部分が大きい。

その大人たちの中には、僕も含まれている。改めて、子どもたちが自分のポジティブな面にもっと目を向けられるように言葉をかけたり関わっていきたいと思った。みんな、素晴らしいものをたくさん持っている。

(了)

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