仕事を1つのストーリーとしてまとめる
人に新しいことを教えるのは難しくて、
最近はどういう順序で何を教えたらいいのかを考えながら仕事をしています。
私の指導の中で問題として挙がったのは、
目の前のタスクに沿って指導を行っていたことです。
ただひたすらに目の前のタスクをクリアすることを目的とする指導は、
そのタスクに対する知識と経験を脈絡なく単体の作業として蓄積していきます。
このような指導ではなく、実行するタスクを大きな一連のストーリーの一部として、 認識した上で対応できるように物語を構成しようという話です。
作業の価値を理解することが難しい
脈絡のない指導は、
指導された人の思考する習慣を無くしてしまうリスクがあると思っています。
理由は、「なんのための作業で、その作業をすることで誰に対してどのような貢献をしているのか。」という、
その業務に対する価値を理解しないまま、ただのパソコンをいじる作業として認識されてしまうと、
作業者としての仕事への関心が向くことがなくなるからです。
思考停止に陥ることで、更に自分の作業の前と後に続くストーリーを想像しなくなり、
習得した知識を応用した動きや自分のミスに気づくこともできなくなってしまいます。
だからこそ、どんな問題が発生していて、その問題を解決するためにどんな行動をするのか、
という流れがわかるようなストーリーに乗せて、具体的な手段を説明しなければいけないのです。
シリーズ全体を把握してもらうために
MARVELのアベンジャーズシリーズを人に紹介する時に、大体困ります。
アベンジャーズに関わる作品数は、 「アベンジャーズ/エンドゲーム」を終わりとしても22作品あり、 大体の人は、「全部は見れない。とりあえずおすすめ教えて」 と言ってきます。
その時に、私の好み全開の作品を紹介しても、その人がMARVELの沼に入り込む可能性は低く、 シリーズ全ての魅力に気づいてもらうためには、ストーリー全体が理解できるようなきっかけを提供しなければいけません。
だからこそ、全てのきっかけとなるような展開がある作品や、 過去の作品の流れを洗うようなものを見てもらうのが好ましいのです。
ちなみに、アベンジャーズをこれから見る人は、 とりあえず「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」と「アイアンマン」を観て楽しめたら、続いて「アベンジャーズ」に進んでいくのがいいらしいです。
一つの線で繋ぐ
仕事の中で、ストーリーを作っていくには、 サービスを使用するユーザーを起点として、ユーザーの動きによって発生するサービス提供者側の行動を並べた一つの図を作るイメージがいいと思っています。
最初(サービス利用開始)からユーザーの動きを並べて、一通りの動きが完結(サービス利用終了)するまでの大枠を描いた上で、 それぞれの動きの中で発生する一連の作業や行動を並べていく。 行動の中身まで入っていくと、並べる項目の量が大きくなるため、 大枠を作って以降は、地道に進めていく。
最終的に全ての時系列に沿った図ができあがれば、 その図に沿って人に指導を行う。 または、前後の脈絡が伝わるように流れを説明しつつ目の前のタスクをクリアする。
そうすることで、実行者も思考しながら行動し、 自分の行動の価値を実感できる状態を生み出せると思っています。
とにかくまずは大枠から。
それでは、
おまけ
趣味ランニング膝壊す
私は長距離があまり得意ではありません。
だからと言って短距離が得意なわけでもないです。
ただ、自分の体力が歳を重ねるごとに、衰えていく様を想像すると、
恐ろしくて、たまにランニングをしています。
先週もランニングをすることにしました。
忙しい上司を巻き込んで。
しかも、走るのは約2ヶ月ぶりくらい。
その日は涼しい気候ということもあって、
なんとなく調子がいい日でした。
いつもの王道コースを走って、以前であれば折り返して帰る頃に、
ふと、王道コースのその先を見たいという好奇心に襲われました。
男とは、時に強がって自分の夢を追いかけたくなる生き物なのでしょうか。
先輩も私の意見を快く受け入れてくれ、
私たちは普段よりも1.5倍ほど先に進みました。
当然、1.5倍先に進んだら帰りの距離も1.5倍
私は強がりながら、帰りも行きと同じペースで走り続けました。
膝が走るごとに痛くなるのを無視して。
結果的に、帰りも止まることなく走り続け、
私的には自分をフルマラソン完走と同等に祝ってあげたくなりました。
ただ、無茶した反動は必ず帰ってきます。
歩き出した途端から左膝がぶっ壊れて、階段すらまともに降りれなくなりました。
膝の痛みは1週間続いて、東京の地下鉄をまた呪いたくなるほどでした。
常日頃の運動と激しい運動前の準備体操って本当に大切みたいです。
またね。
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