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【家15】焼杉①外壁の杉214本のうち、4分の1完了

外壁は、焼杉を採用することにしました。

東西南北の外壁4面をぐるっと焼杉にするので、
3m長の杉材214本。
焼いて焼いて焼いております!
(現在進行中。まだまだ終わりません)

焼杉してる風景。最近毎日こんな感じ


焼杉とは、杉の表面を焼いて炭化させることで耐久性を持たせた外壁材のこと。
風雨にさらされても腐食せず、長くメンテナンスフリーで持つそうです。

で、漆黒だし渋いしシックスパックみたいに割れてるしとにかくカッコ良いのですが、
講師してくださった藤野在住の長崎さんいわく
「カッコ良いだと陳腐化するので、理にかなってる、と表現すべし」
とのことで、理にかなってる外壁材なのです。

焼杉の講師をしてくださった長崎さんのおうちの外壁。
この美しい(理にかなってる)姿を見て、
我が家でもやりたいと思った


計214本のうち、4日間毎日焼いて、
だいたい4分の1くらい終わりました。
よ、4分の1、、!

やってることはシンプルで、だいたい4工程。
①〜④でだいたい20〜30分くらいかな。

【焼杉の4工程】

①杉板を三角柱状に組む
②ペール缶の上に乗せて三角柱の内側を焼く
③上下をひっくり返して反対側も焼く
④焼けたら消火して完成


ということで各工程の記録です。

【工程①】
杉板を三角状に組む

焼く前の杉板。
厚さ20mm、幅150mm、長さ3m、
製材でひいたまんま、
プレナーやサネなど何の加工もなしの状態
板を3枚、三角に組む
三角に組むための治具もお借りしました
組んだら麻紐orジュート紐で結ぶ
端っこには120度の三角にカットしたコマを入れてる
120度三角のコマ、ぴったり収まってる。
紐のたるみを絞めるために細長いコマも入れる
右が杉板、真ん中が三角に組んだ板
紐は2箇所で縛るので、縛る担当2人、
材をピッタリにおさえる担当1人の
計3人いるとやりやすい
どんどん組みます
子どもたちも手伝ってくれました
焼くためには組まなければ焼けません
4日間、いろんな方が来てくれて組んでくれました


三角に組んだら、いよいよ焼きます!
【工程②】
ペール缶の上に乗せて三角柱の内側を焼く

ペール缶は横に薪をくべる穴と、
上に空気が抜ける穴をあけたもの。
杉板を立てた時にグラグラしないように
格子のアミがあると便利
まずは火を焚きます
火がいい感じになったら
ペール缶に三角柱の杉板を乗せる
ただ乗せてるだけ
三角に組んだ杉が煙突になってるので、
上昇気流で火を引くと、勝手に内側が燃えていく。
ペール缶の中もまあまあ強い火力なので、足元は結構熱い
焼杉が楽しくてこの笑顔
煙突が火を引いて中がよく燃えてると、
煙が漏れ出てきて狼煙みたい
板の隙間から内側が燃えてるのが見える。
ここまで来ると結構熱い
板同士が重なってるところは焼け残ってしまうので、
端まで全体が焼けるように
バールで細かく調整


いい感じで焼けてきたら、三角柱の上下を反転させます。
焼き始めからここまでで、材の乾燥具合にもよるけど、10〜15分くらい。

【工程3】
上下をひっくり返して反対側も焼く

ひっくり返す時、三角柱の煙突の中に空気が入るので、
炎が噴き出るのがなかなかの迫力
かるがるとひっくり返してるように見えるけど、
結構重いし熱いし煙もすごいので難易度高め。
わたしは1人ではできない
ひっくり返してからも焼きます。
焼杉が楽しくてこの笑顔
てっぺんから炎が出るとテンションあがる。
ゴオオオ、ボッボッと燃えてる音がする。
杉板を支える手元にも炎の振動が伝わる
頭上から火の粉が飛んでくるので帽子必須。
化繊は燃えるとベタッと皮膚にくっついてしまうので
綿か麻の服必須。革ジャンが最強
「そろそろ下ろそうか」のタイミングの指示出し、
4日間でだんだん熟練してきた

十分に焼けたと判断したら、火から下ろします。

【工程④】焼けたら消火して完成

焼けたよー!
消火ー!
消火班、赤ちゃん抱っこしてるー!
煙すごい
焼けた〜〜いい感じ〜
焼けた杉を下ろす姿、なかなか絵になります
ファイヤーショー状態
ファイヤーーーー
消火ーーー
消火ーー
消火のタイミング、煙もすごいけど、
甘いような香ばしいようないい香りがするのです
煙と水のコントラストでなんか神々しい
よく水をかける
シックスパックになった〜
焼杉が楽しくてこの笑顔
黒黒してて、理にかなってる!



きれいに焼くポイントは、

・材の乾燥具合(乾燥が十分じゃないと煙ばっかり出て燃えにくい)

・程よい火の加減(常に薪を補充してブロアーで火を調整する係が重要)

・バール調整(材同士が重なってる端まできれいに焼くためにバールで重なりをずらす)

てなところかな。
試行錯誤しながら、だんだん上達してきました。
こんなにも皆様が集まってくれて、焼いてくれて、思い出の詰まった焼杉、
外壁に貼る時はさぞ感無量になることでしょう。

でも、外壁に貼るためのま焼くべき材はまだまだまだまだ山積みです!
まだまだまだまだ焼杉は続きますので、
興味ある方はぜひ焼きにきてください!!!

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