リーダーシップと自己最適化: CTOとしての新たな視点
上場企業のCTOの壁打ちをした。お忙しい方で、「部下にまかせて自立できる組織にしないとですね」と伝えると。「それって自分の楽しさとか捨てる感じですよね?」と。
はい、そうです。
マネージメントは、自分の仕事の楽しさを押し殺して組織全体の最適化、部下の楽しさの最適化をする役割です
自己最適化の優先順位を下げる
企業の成功はしばしば指導者たちの背後にある鋼鉄の意志と頑張りによるものだと言われます。それは技術革新を先導するCTO(最高技術責任者)の役割でも例外ではありません。
しかしこれには捨てるべきもの、それは"自己最適化"です。それは自分の興奮や楽しみを追求することを意味します。
この自己最適化の捨てるわけではありません。優先順位を下げて、組織全体の最適化の優先順位をあげる必要があります。
これは困難なバランスです。個々のリーダーは自分自身の仕事に対する情熱と創造性を大切にしたいと思うかもしれませんが、最終的にはチーム全体の利益を優先しなければなりません。自己最適化から組織全体の最適化へのシフトは、リーダーシップの本質的な一部です。
組織全体の最適化へ
リーダーの一部として、我々は個々の専門知識や経験を通じて自己を最適化します。しかし、最高のリーダーはそれだけではなく、組織全体を見て、その動きを理解し、改善のために取り組む必要があります。これはより大きな視野を持つことを意味します。個々のタスクの完成を超えて、チーム全体の生産性、効率、幸せを最適化することです。
部下の楽しさの最適化
より良い組織は、従業員が楽しみながら成果を出す場所です。CTOとして、部下が自身の仕事に対して情熱を持ち、その情熱を通じて革新的なアイデアを生み出すことを可能にするために、適切な環境と文化を提供することが不可欠です。
自己最適化から組織最適化への移行
自己最適化から組織最適化への移行は簡単ではありません。自分自身の興奮や楽しみを追求することを捨てると感じるかもしれません。しかし、この移行は組織全体の成功にとって重要です。組織が成功すれば、それは結果的に自己の成功につながります。そしてそれは最終的には自己の達成感や満足感を高めるでしょう。
会社は経営者のものではない
時に会社は経営者のものだと言う人がいます。従業員の事ばかり考えて、気を使って、モチベーション管理をするのはおかしいと。
従業員はお金をもらっているのだから、経営者側の意向を組んで働くべきで昨今は反対になっている。
とむちゃくちゃな事をいう人を見かけます。
これは、全体最適化の概念が備わってない人の発言です。別に経営者の言う事だけで全体最適化されたパフォーマンスが出せればそれでも良いですが、ほとんど場合は、従業員が最高のパフォーマンスを出せる状態が会社としてもっともパフォーマンスを出せる状態です。
目的がズレています。最高のパフォーマンスを出すために選択すべきです。
こういう発言をする人は個人の主張しか見えない全体最適化が見えてない人です。
まとめ
CTO(最高技術責任者)やその他のリーダーは、しばしば自分自身の楽しみや興奮を追求するための自己最適化から、組織全体の最適化へと視点をシフトさせる必要があります。
これは、チーム全体の生産性、効率性、そして幸せを最優先にすることを意味します。同様に、部下が自分たちの仕事に対する情熱を持ち、その情熱を通じて革新的なアイデアを生み出すことができるような環境と文化を提供することも重要です。
この過程は困難であるかもしれませんが、組織全体の成功につながり、それが最終的には自己の成功となるため、必要不可欠です。
リーダーシップの本質的な一部とは、このような視点の変化を達成し、その中で自己の楽しみと達成感を見つけ出すことです。
ちなみに、多くのCTOは個人での開発欲・技術欲・研究欲を満たすためにR&D室やCTO室とかを作っています。
こちらにチャレンジしてみるのも良いと思います。
最後に
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