シングルサインオンは、Keycloakで解決!
既に普及済みですが、シングルサインオンにKeycloakを使う方法について整理しました。
Keycloakとは
Keycloakは、Red Hatが開発・提供するオープンソースのIDaaS(Identity as a Service)です。IDaaSとは、ID管理やアクセス制御などの機能をクラウドサービスとして提供するものです。
Keycloakの主な機能は、以下のとおりです。
シングルサインオン(SSO):複数のアプリケーションやサービスに、1つのIDとパスワードでアクセスできるようにする機能です。
多要素認証(MFA):IDとパスワードに加えて、別の要素(例えば、ワンタイムパスワードや指紋認証など)を組み合わせて認証する機能です。
アクセス制御:ユーザーやグループごとに、アプリケーションやリソースへのアクセス権限を定義する機能です。
ユーザー管理:ユーザーの登録や削除、パスワードの変更などの管理を行う機能です。
Keycloakは、オープンソースで提供されているため、コストを抑えて導入・運用することができます。また、柔軟なカスタマイズが可能で、企業のニーズに合わせた環境を構築することができます。
Keycloakの特徴
Keycloakの特徴は、以下のとおりです。
オープンソースで提供されている
柔軟なカスタマイズが可能
標準的な認証プロトコルに対応している
Keycloakの導入・運用
Keycloakの導入・運用の流れは、以下のとおりです。
Keycloakをインストールします。
ユーザーやグループを作成します。
アプリケーションやサービスをKeycloakに登録します。
ユーザーにIDとパスワードを配布します。
Keycloakの導入・運用に関する情報は、公式ドキュメントやオンラインコミュニティなどで公開されています。
Keycloakの導入を検討する際に考慮すべき点
Keycloakの導入を検討する際には、以下の点を考慮するとよいでしょう。
利用環境:オンプレミス環境で利用するのか、クラウド環境で利用するのかを検討します。
機能要件:必要な機能を明確にします。
コスト:コストを抑えるために、OSS版と商用版のどちらを利用するかを検討します。
Keycloakでは、認証トークンチェック
Keycloakでは、認証トークンを使用して、クライアントアプリケーションからリソースへのアクセスを制御します。認証トークンチェックとは、クライアントアプリケーションから渡された認証トークンの有効性を確認する処理です。
Keycloakで認証トークンチェックを行うには、以下の手順が必要です。
Keycloakの管理コンソールから、トークンエンドポイントのURLを取得します。
認証トークンを取得します。
取得した認証トークンを、トークンエンドポイントにリクエストします。
Keycloakから返されたレスポンスで、トークンの有効性を確認します。
具体的な手順は、以下のとおりです。
Keycloakの管理コンソールから、トークンエンドポイントのURLを取得します。
管理コンソールの左側のメニューから、「Security」→「Tokens」→「Token Endpoint」を選択します。
「Token Endpoint URL」の値が、トークンエンドポイントのURLです。
認証トークンを取得します。
クライアントアプリケーションから、Keycloakに認証を行い、アクセストークンを取得します。
取得した認証トークンを、トークンエンドポイントにリクエストします。
HTTPクライアントを使用して、トークンエンドポイントにリクエストを送信します。
リクエストのメソッドは、POSTです。
リクエストのヘッダーに、Authorizationヘッダーを設定します。
Authorizationヘッダーの値は、bearerトークン形式で、取得した認証トークンを指定します。
Authorization: Bearer <アクセストークン>
Keycloakから返されたレスポンスで、トークンの有効性を確認します。
Keycloakから返されたレスポンスのステータスコードが200の場合、トークンは有効です。
レスポンスの本文には、トークンの有効期限などの情報が含まれます。
トークンの有効期限が切れている場合は、トークンを更新する必要があります。
また、トークンが不正である場合は、トークンを拒否します。
Bearerトークン形式について
Bearerトークン形式は、認証・認可に使用されるトークンの形式の1つです。Bearerトークンとは、トークンを保持している者に対してアクセス権限を与えるトークンのことです。
Bearerトークン形式は、Authorizationヘッダーにトークンを指定することで使用します。Authorizationヘッダーの値は、以下のとおりです。
Authorization: Bearer <トークン>
<トークン>には、Bearerトークンの値を指定します。Bearerトークンは、通常、Base64でエンコードされた文字列です。
Bearerトークン形式は、以下の利点があります。
トークンを保持している者に対してアクセス権限を与えるため、トークンの所有者を特定する必要がありません。
トークンをHTTPヘッダーに指定するため、リクエストボディにトークンを含める必要がありません。
Bearerトークン形式は、OAuth 2.0やOpenID Connectなどの認証プロトコルで使用されています。
Bearerトークン形式の具体的な使用例としては、以下のようなものが挙げられます。
アプリケーションへのアクセス制御
APIの呼び出し
ファイルのダウンロード
Bearerトークン形式を使用する際には、以下の点に注意する必要があります。
Bearerトークンは、第三者に盗まれた場合、悪意のある第三者による不正アクセスにつながる可能性があります。
Bearerトークンの有効期限を設定することで、トークンが有効期限切れになった場合に、不正アクセスを防ぐことができます。
Keycloakのまとめ
Keycloakは、柔軟性と拡張性に優れたIDaaSです。自社のニーズに合った環境を構築することで、セキュリティの強化や利便性の向上を実現することができます。
Keycloakは、Red Hatが開発・提供するオープンソースのIDaaSです。IDaaSとは、ID管理やアクセス制御などの機能をクラウドサービスとして提供できます。
最後に
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