内閣情報調査室(内調)とは、いったいどんな組織か。
2022年2月4日の虎ノ門ニュース内で、内閣情報調査室の実態を、須田慎一郎氏、長谷川幸洋氏が自身の経験から暴露。
虎ノ門ニュースは2週間程度でアーカイブが見られなくなるため、メモ代わりに記しておく。
内調の実態を暴露
長谷川幸洋氏:ネットフリックス版「新聞記者」で、内調をおどろおどろしい組織として描いている。SNSを調べてインフルエンサー達に、(社会に)影響力を及ぼすために、これこれの情報を書けと操作している。ようするに世論操作をする組織として描かれている。
全く実態と違う。フィクションだからいいのかもしれないが、あんな世界は全くない。
須田慎一郎氏:(内調は)マンパワーも無ければ、資金力もない。各省庁の寄せ集め、寄り合い所帯だから。
僕も、警察庁・警視庁から出向している人間をネタ元にしたことがあるんだけども、これがワイン3本飲むと何でもしゃべっちゃう(一同爆笑)。
長谷川氏:よし、私も暴露しちゃうけど、私は内調のブリーファーだったの。ブリーファーっていうのは、内調に呼ばれるんですよ、月に1回。
内調の触れ込みってどうなってるかというと、「長谷川さん、ご安心ください。ここでしゃべった話は、官房長官にしか上がりませんから。僕ら官房長官直結なんで、絶対他には漏れないんで、今日は思う存分しゃべってください」って言って、その前提でしゃべるわけ。
ところが、ある時しゃべったら、翌々日にある役人から電話が掛かってきて、「長谷川さん、こんな感じらしそうですね~」とか言われた。
『お前~」(と思った。)
翌月のブリーフの時に、「官房長官直結だから絶対外に出ないっていう触れ込みだけど、俺が前回しゃべった時に、翌々日に別の役所から問い合わせがあったぜ。一体どうなってんだこれは。ダダ洩れじゃないか」という話が1つ。
もう1つは、警察庁から出向してる人がいっぱいいるわけ。実は刑事さん。ある時その刑事さんと仲良くなって、「長谷川さん、たまには懇親しましょうよ」って言ってさ、「あ~良いよ良いよ」って、どっか焼き鳥屋さんにでも連れてってくれるのかと思ったら、銀座のクラブ。びっくりしちゃったな。「これ大丈夫なの?」って聞いたら、「いや、大丈夫です」と刑事さん。(内調という所は)っていうぐらいの話なの。
私らが取材してるレベルと大して変わりません、内調なんて。とてもじゃないけど、インフルエンサー使って影響力を及ぼすなんて、そんな力は到底全くありません(苦笑い)。扱ってる情報もハッキリ言って大したことない。
居島一平MC:(ネットフリックス版「新聞記者」は、)盛り過ぎなんですね?
長谷川氏:盛りすぎどころか、あそこまで行くと、空想夢想の世界。
須田氏:なんか日本版CIAみたいな(ように言われてるけど)ね。
長谷川氏:とんでもない。CIAとはレベルが違い過ぎるよ。
引用部分 1:35~1:41
『【週刊文春】 ドラマ「新聞記者」Pが森友遺族に謝罪』というニュース項目の中で語られた余談部分だが、結構面白いので動画をご覧ください。