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『「ファンタジーマップシミュレーター」国と歴史を生成して眺めるゲームはAIでもっと深化する』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.8.10

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■架空世界を創作して神視点で行方を見守るシミュレーターゲーム『ファンタジーマップシミュレーター』発表。国同士が戦争や外交を通して発展・滅亡していく様子を見て楽しもう

時々刻々と勢力図が塗り替えられていく

『ファンタジーマップシミュレーター』は架空世界の創造者かつ証人として神視点で各国の発展を見守っていくゴッドゲームだ。ゲームの流れとしては、まず世界を構築するところからスタート。オリジナルの地形を生成又は編集し、自分だけの世界を作っていく。

ファンタジーマップシミュレーターは、プレイヤーが神の視点で架空の世界を創造し、国々の発展や衰退を見守るゲームです。プレイヤーは、国の勢力図の変化を眺めながら、さまざまな出来事や紛争などを観察することができます。

世界地図をブラシで描いて、国の配置を自動生成して、あとは各国に「拡大」「反乱」「攻撃」「休戦」「同盟締結」「同盟終了」「軍隊の配置」の計7つの行動を命令することもできますが、基本的には観察するのがメインです。

生成AIと融合すれば、架空の歴史から学べる

PC向けにSteamで9月4日に早期配信でリリースされるのに先立って、今は体験版がリリースされています。体験版では、セーブなしで700年目まで体験できます。製品版では「経済」「文化」「宗教」「人種」のパラメータ設定や歴史的大イベントなどの追加要素も予定されています。

これだけでも非常に興味深いのですが、ここに生成AIを組み合わせることで、単なるシミュレーションを超えた歴史を学ぶ教材にもなるのではないかと思います。

現代の大国が織り成す争い

二つの大国、ノルディア共和国カリスタ連邦が長年にわたり資源を巡って争っていました。ノルディア共和国は、リチウムとコバルトという重要な鉱石の豊富な鉱山地帯を抱えており、これが紛争の火種となりました。一方、カリスタ連邦は肥沃な農地と水資源を持ち、これらの資源の保護が重要な経済基盤となっていました。

ノルディア共和国の大統領、エリオット・クレインは、リチウムとコバルトの採掘を拡大するために領土を広げる決断をしましたが、カリスタ連邦の首相、アレックス・フリーマンはその拡張が自国の水資源と農地を脅かすと反発しました。生成AIは、両国の外交交渉、スパイ活動、軍事的な策略などの詳細な背景を生成し、プレイヤーに提供します。

クレイン大統領にインタビューすることもでき、ルックスも動画で生成してくれる。演説も見ることができるし、国民の意見も聞くことができる。なんならスパイにもコッソリ話が聞ける。ここまでディープに深掘りすることも、生成AIならできるはずです。

プレイヤーは単に戦争を見守るだけでなく、なぜその戦争が起こったのか、どのような政治的・経済的要因が関与しているのかを理解することができます。

平和な時代の国々の生活と文化

地図が書き換わるような紛争時だけでなく、平時の各国の様子も生成AIによって描かれるとよいなと思います。

ノルディア共和国の鉱山地帯では、リチウムとコバルトの採掘が進み、テクノロジーの発展が国民の生活水準を向上させています。一方、カリスタ連邦の農業地域では、効率的な農業技術が導入され、安定した食糧供給が確保されています。

政治的、経済的な状況や国民の生活もAIによって詳細に描写され、プレイヤーは国々の異なる価値観や生活様式を学ぶことができれば、文化や宗教観などを学ぶ場にもなります。

教訓を現実世界に生かす

このような詳細なシミュレーションが実現すれば、歴史からの学びが一層深まります。例えば、戦争の背後にある複雑な要因を理解することで、現代の私たちが紛争を回避するための教訓を得ることができるでしょう。

架空の世界であっても、その中にある歴史的なパターンや人々の行動には現実世界との共通点が多く、これを学ぶことで現実世界の問題に対する理解も深まります。

もちろん、架空の世界のシミュレーションに過ぎないという意見もあるかもしれません。実際の国や歴史を直接模倣することにはリスクが伴うため、慎重なアプローチが必要です。しかし、ファンタジーマップシミュレーターのようなゲームを通じて、歴史の教訓を学ぶことは十分に可能ですし、それが現実の世界での平和の礎となるかもしれません。


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