『セルフレジは社会的に失敗だった? 有人レジに戻す動きも』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.1.22
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■セルフレジは社会的に失敗だった? 有人レジに戻す動きも
イギリスBBCが、アメリカのウォルマートやイギリスのスーパーマーケットを例に取り、「セルフレジは失敗だった」と有人レジに戻す動きが進んでいることを報じました。
日本でも西友やユニクロ、百均、ファストフード、コンビニ、ファミレスなどでもセルフレジや無人決済がやっと広まってきた印象ですが、いつも3年くらいトレンドが早い欧米でセルフレジが減っていると聞くと気になります。
セルフレジ導入店を積極的に選ぶようになったが
個人的にはセルフレジは基本歓迎のスタンスです。セルフレジ対応店舗は(ラーメン屋の自販機以外は)キャッシュレスが標準ですし、ファストフードは特に、アプリや専用端末での注文・決済ができるようになったチェーンは行く回数が増えました。
マクドナルドのモバイルオーダー、ケンタッキーフライドチキンやバーガーキングのスタンド型注文端末、ファストキッチンのレジ風注文端末などは、導入の前後で明らかに来店回数が増えた理由になりました。
ただ、スーパーマーケットに関してはセルフレジは正直メンドウだなと感じることが多いです。1回に買う商品数が多いのが面倒だと感じる理由です。
他にも、バーコードの場所を探すことや、野菜などバーコードがついていない商品があること、バーコードをなかなか認識しないことがあるなども好ましく思わない理由です。
ファストフードとスーパーマーケットの違い
欧米でセルフレジをやめる最も大きな理由として挙げられているのは、万引きです。治安の良し悪しの問題だけでなく、買う個数が多いことやバーコード読み込みの不具合などできちんと決済できなかった「うっかり万引き」も含めて被害が甚大なようです。
私が便利だと感じるファストフードの場合だと、注文~決済~モノが来る、という流れなので、万引きが発生しません。
対して、私が面倒だと感じるスーパーマーケットは、商品をかごに入れる~セルフレジを通す~支払う、の流れなので万引きが起こり得ます。
後から清算するセルフレジはうまくいかず、無人注文型であればうまくいくと整理できそうです。
後から清算型であっても、ユニクロは独自の方式でうまく行っています。
自動認識するICタグを全商品につけてバーコード読み込みの手順をなくして万引きやうっかり万引きが起こりづらいように工夫されています。これならお客さん側の手間もありませんので歓迎する人は多そうですが、自社生産品だけを扱うユニクロのようなところでしか実現できない方法です。
無人決済のAmazon Goも閉鎖へ
商品をかごに入れるとカメラとAIが判断し、お店を出ると自動的に決済されるという超先進的な実験店舗「Amazon Go」も閉鎖に追い込まれています。こちらでも万引きが問題になったほか、カメラとAIの精度がまだ低く誤った決済も多かったようです。
それでも一部うまく行っている店舗は、店員も同時に配置しているところなのだそうです。お客さん側も完全無人だと不安に感じる人が多いのが実態で、レジスタッフの人件費を削減しても来店客数が減ってしまっては仕方ありません。
「無人化できないなら人型ロボット店員」なんて夢も、まだ遠いようです。AIに仕事が奪われるなんて話はどこへやら、リアル店舗については当面は人間が対応するのでしょうね。