『ChatGPTのGPTs「ユーチューブ動画ボット」長い動画を要約&翻訳』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.11.20
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■ユーチューブ動画ボット: 長い動画を要約&翻訳
ChatGPTの有料版をご利用の方限定なのかな?
YouTube動画を文字起こし、さらに要約してくれるツールのご紹介です。
GPTsライブラリから配布されている『ユーチューブ動画ボット』。
界隈では有名なツールのようですが、まだ「10K+(1万人~)」ほどしか利用者がいないようです。便利さを考えればもっと使われていいはず。
・情報収集のためにYouTube動画をよく見る人、
・オンラインセミナーのアーカイブを見返す時間がない人、
・要点を整理して理解したい人
にオススメです。
『ユーチューブ動画ボット』の始め方
「GPTを探す」から「ユーチューブ動画ボット」と検索するか、リンクをクリックするだけです。
一度使うとサイドバーにこのように表示されるようになります。2回目以降はこれをクリックするだけなのでとても簡単です。
GPTsで検索する時は、「ユーチューブ動画ボット」とカタカナはカタカナで検索しないと見つかりません。「YouTube動画ボット」や「ユーチューブ動画bot」だと見つからないのでご注意ください。
『ユーチューブ動画ボット』の使い方
「ユーチューブ動画ボット」を開いたら、YouTube動画のURLを入力するだけです。
YouTubeへのアクセスの許可を求められます。「許可」か「常に許可」を選ぶと、文字起こし&要約が自動的に始まります。
しばらく待つと、文字起こし&要約の結果が表示されます。
文字起こし&要約の実例
【インフレ時代の不動産サバイブ術】日銀利上げでも住宅ローン金利は変わらず/高騰止まらぬ都心マンション問題...大槻奈那が政府に提言「補助金を出すべき」【MONEY SKILL SET EXTRA】
29分55秒あるPIVOTのビジネス動画を例にご紹介します。
公式の目次は以下の通りです。
これを「ユーチューブ動画ボット」で文字起こし&要約させた結果は以下の通りです。
動画要約:「2025年以降の住宅市場」についての考察
🏠 概要
この動画は、2025年以降の日本の住宅市場をテーマに、マンション価格の動向、住宅ローン金利、少子化の影響、そして今後の住宅市場におけるリスクと可能性について議論しています。
🔑 主なポイント
1️⃣ 住宅価格の上昇と課題
2008年以降の価格動向: 日本のマンション価格は、2008年の水準から約2倍に上昇している。賃金の上昇が追いついておらず、アフォーダビリティ(購入しやすさ)が低下。
少子化との関連: 子どもを持たない理由として「住宅が狭すぎる」という声が上位に。政府の補助や住宅価格抑制策が必要と指摘。
世界的な比較: 東京の住宅価格は、ニューヨークやロンドンに比べ割安とされるが、一部の高級マンションは平米単価でほぼ同等。
2️⃣ 日銀の利上げと住宅ローン金利
現状と影響: 日銀が政策金利を0.25%に引き上げたが、不動産市場への直接的な影響は限定的。
金利の選択肢: 変動金利は現状維持が予想され、固定金利との差が縮まるタイミングで切り替えが推奨される。
銀行間の競争: 預金余剰の影響で、住宅ローン金利は大きく上昇しにくい。
3️⃣ 都心タワーマンションのリスク
供給過多の可能性: 都心部のタワーマンションは新規供給が多く、価格が停滞または下落する懸念がある。
需要減少要因: 少子化や高齢化の影響で、住宅の需給バランスが崩れる可能性が指摘される。
4️⃣ 不動産投資の魅力とリスク
資産運用の一環: 不動産投資は物理的な「手触り感」があり、安定した投資先として人気。
インフレとの関係: 資産価値の上昇を期待する一方、過剰なローンや金利変動への注意が必要。
📌 結論とアドバイス
住宅購入者への提案:
賃金上昇が見込まれるなら購入を検討。
ローンの変動金利を選びつつ、固定金利への切り替えオプションを確保する。
資産形成の一環として不動産を活用する際は、将来的な金利や市場の需給バランスを考慮。
政策の役割: 政府による住宅価格抑制や補助金の導入が、購入者への支援として必要。
💡 視聴者へのメッセージ
住宅市場は引き続き変動が予想されますが、冷静に市場動向を分析し、将来を見据えた購入・投資を行うことが重要です。
要約ここまで。
絵文字や罫線も含めて、この通りに出力されました。
約30分の動画が、ものの10秒程度で要約文になりました。これを読むことで、目次を読むよりも事前情報を得られ、動画を見る時の理解が進みます。
もし目的の内容と違った場合は、見ることを止める判断材料にもなります。
『ユーチューブ動画ボット』の制限
・動画の尺の制限
1時間以内程度の動画なら、文字起こし&要約はできました。
この動画は49分19秒ありますが、読み込めました。
1時間59分19秒、つまり約2時間のラジオ番組のYouTubeライブ配信版のアーカイブは、読み込みに失敗しました。
1時間はOK、2時間はNG、というのが今のところ分かっている限界値です。
・字幕データが取れない動画に非対応
字幕データが取れない動画でもNGが出るようです。
どのような動画で字幕エラーが出るのかの再現性は不明です。
・ChatGPTのトークン枯渇に注意
頻繁に使い続けると、どこかでChatGPTのトークンを消費し尽くして、しばらくChatGPTが使えないクールタイムに入ると思います。動画文字起こし以外にChatGPTを業務利用している人は、使いすぎにも注意です。
YouTube動画クリエイターへの収益には配慮を
・情報収集のためにYouTube動画をよく見る人、
・オンラインセミナーのアーカイブを見返す時間がない人、
・要点を整理して理解したい人
と挙げましたが、文字起こし&要約だけを読んで、動画本編を全く見ない
を大勢の人が繰り返すと、YouTube動画のクリエイターに広告収益が入らず、最終的には動画制作・配信をやめてしまう恐れがあります。
また、YouTubeを運営するGoogleにとっても、広告収益が入らなくなるものとして文字起こし&要約ツールを敵視されてしまうと、「ユーチューブ動画ボット」のようなツールをブロックされてしまう恐れもあります。
文字起こし&要約で要点を理解して興味が持てたら、動画本編も見るようにした方がサスティナブルです。
時間がない人の助けになるツールであることは間違いありませんが、いろいろ配慮して適切に使いましょう。