
『猫舌さんの代わりにフーフー。冷ましてくれる「ミニ猫型ロボット」 #CES2025』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2025.1.11
「先進テックで未来の生活はもっと良くなる!」と信じて、Web3・AI・ガジェットなどのデイリーニュースから毎日ひとつピックアップしてご紹介しています。
新規ビジネスのアイディアのタネがほしい方、未来を想像してワクワクしたい方、読んでちょっといいなと思った方、ぜひフォロー・高評価よろしくお願いします!
■猫舌さんの代わりにフーフー。冷ましてくれる「ミニ猫型ロボット」
ロボットに冷まさせよう
ユカイ工学の「猫舌ふーふー」は、カップやお皿のフチに引っ掛ける猫型のミニロボット。
ロボの中には小型ファンが内蔵されており、小さく開いた口から風が吹きます。
「熱い食べ物をフーフーして冷ます」だけでも、猫型ロボットにしてしまうのが日本のテックギーク文化!!
これを開発したユカイ工学株式会社は、この「猫舌ふーふー」をCES 2025に出展しました。最先端AIを搭載したヒューマノイド(不気味の谷の底)や自律動作する6足歩行ロボット(タチコマっぽい)などのガチ勢を横目に、ふーふーするだけのロボットをロサンゼルスに持っていくという、社名通りの愉快へのガチさに惚れます。
個人的には熱い食べ物耐性がMAXで、口の中の皮がめくれても気にならないほど熱々で食べられる特殊体質なのですが、うちの次男が熱い食べ物耐性が低すぎるので、同じ料理を熱々+冷々で出しわけるために導入したくなります。
海外でも「ふーふー」と紹介される
WIRED誌でも「猫舌ふーふー」はおもしろガジェット10選でピックアップするほど注目されています。
おもしろいのが、その紹介の仕方。
ユカイ工学の「猫舌フーフー」
(前略)
製品名の由来を説明すると、「猫舌」は熱い食べ物が苦手な人を表す日本語であり、「フーフー」は口で風を吹く擬音である。日本で2025年半ばに発売され、価格は約25ドルとなる見込みだ。—Verity Burns
ユカイ工学さんはこの製品を「Nékojita FuFu」と表記してCES 2025に展示したようで、「Cat's tongue Food cooling machine」のような味気ない翻訳ネーミングをしていないところが素敵です。
そのおかげで「猫舌」は熱い食べ物が苦手な人を表す日本語だとか、「フーフー」は口で風を吹く擬音だという説明をWIRED誌にさせてしまうほど。
別の海外メディアでも、
The robot derives its name from the Japanese term néko-jita meaning cat tongue – a phrase used to describe people who have a low tolerance for hot food.
The second part of the name, FuFu, is an onomatopoeic representation of the sound made when blowing air to cool down food.
このロボットの名前の由来は、日本語の「猫舌(ねこじた)」にある。「猫舌」とは、熱い食べ物に対する耐性が低い人を表す言葉である。
名前の2つ目の部分、FuFuは、食べ物を冷ますために空気を吹き出すときの音を擬音で表したものだ。
と説明されています。
人が吹いているような自然な風を再現(笑)
「猫舌フーフー」はマグカップやボウルの縁に引っ掛け、特殊なアルゴリズムで制御された内部のファンが対象に風を送る。このアルゴリズムで風力に変化をもたせ、人が吹いているような自然な風を再現する仕組みとなっている。また、冷ましたいものに応じてモードを選択できる。
同じくWIRED誌によると、たんにファンで風を送るだけでなく、独自のアルゴリズムで「人が吹いているような自然な風を再現する仕組み」を搭載しているとのこと。また、冷ましたいものに応じてモード(たぶん風の強さ)が選択できるとしています。このへんも「ふーふー」のロボット化に真面目。
きっと来年には「独自のAIを搭載し、食品の種類と温度、そしてオーナーの猫舌度合いに合わせて最適な温度になるまで自動的にふーふーしてくれます。」とか言い出すんじゃないでしょうか。
スマートグラスや次世代EVなど、いわゆるスゴイガジェットも当然ながらたくさん展示されたCES 2025の中で、この「猫舌ふーふー」が一番ほっこりできる素敵なアイテムでした。