『ハンドバッグみたいな折りたたみスマホ、まさかの外側がディスプレイ』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.10.10
■ハンドバッグみたいな折りたたみスマホ、まさかの外側がディスプレイ
Google Pixel FoldやGalaxy Z Fold5などの折りたたみスマホは内側2面がメインディスプレイで、そのメインディスプレイを内側に隠すように折りたたみます。
今回発表された「荣耀V Purse」は、2面のメインディスプレイを外側にして折りたたみ、そのディスプレイをハンドバッグの外観デザインのように使えるように作られています。
デジタルハンドバッグ型折りたたみスマホは飛び道具じゃなく、新しい技術進化のきっかけになりそうな予感がします。
バッグのデザインをグラフィックとアニメーションで進化
このYouTubeの動画で一目瞭然。たんにデザインを変えられるだけでなく、アニメーションやアプリランチャーのUIを兼ね備えているなど、かなり凝った作りになっています。
ハンドバッグに入れるものの多くがデジタル化
ハンドバッグに入れて持ち運ぶものの多くが、今はデジタル化しました。財布、身分証明書、メモ帳とペン、スケジュール帳、連絡帳、名刺などは大昔はすべてアナログでフィジカルでした。
旅先では地図、電車の移動中に読む本やガイドブックも今はスマホの中にデジタル格納されています。
化粧品はまだデジタル化されていませんが、いずれフィルム液晶を顔に貼るようになるかもしれません(笑)
Apple Watchはウォッチフェイスのデザイン変更が普及を後押し
Apple Watchは、ウォッチフェイスのデザインを画像やアニメーションで自由に変更できるようにしました。通知機能などよりずっとスマートウォッチの普及に貢献したんじゃないかと思っています。
スマホはCPUのスピード、メモリ容量、バッテリーの持ち、カメラ性能などを競い合っていましたが、それらが必要十分なレベルに到達したいま、多少の性能アップはガジェットの魅力として映らなくなってきています。
「荣耀V Purse」のような進化の方向が、どんぐりの背比べになっている今のスマホ端末のマンネリ化を打ち破ったり、新しい技術革新の方向性に進ませるきっかけになるかもしれません。
電子ペーパー・電子インクの進化が始まるか
デザインが変えられるハンドバッグというのはとても魅力的ですが、スマホとしてみればずっと液晶が点灯していて、しかも傾きセンサーに連動してアニメーションし続けていることで心配になるのはバッテリー持ちです。
今のスマホのパーツと技術をそのまま使っているうちは「丸一日」程度に留まってしまいます。
常時点灯でもほとんどバッテリーが食わない「電子ペーパー」という技術もあります。モノクロ2値や多少のモノクログラデーションにしか向かない、アニメーションなど高速に動かすことができない、など、今の電子ペーパーをそのまま使えたりはしませんが、今回の「ファッショナブルなポーチとして使う」という用途が与えられたら、そちらの方向に電子ペーパーの技術も進化するかもしれません。
これがハンドバッグ型でない通常のスマホやスマートウォッチにもフィードバックされれば、「液晶で電池を食わないスマホ」への革新が起きます。そう簡単ではないと思いますが、新しい用途が新しい技術を生み出すことに超期待です。