『津波までの5分間で近くのタワーに避難、VRで体験…東北大とIT企業が共同開発』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.8.9
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■津波までの5分間で近くのタワーに避難、VRで体験…東北大とIT企業が共同開発
8日夕方、東京のオフィスで会議中に、スマホに「津波」の緊急アラートが鳴って驚きました。詳細を見てみると、日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震とのこと。広く太平洋沿岸地域に警報が鳴ったようです。
その後、南海トラフ巨大地震との関連性を調べる臨時情報が出され、にわかに緊張感が増しています。このニュースが流れるや、さっそく近隣のスーパーでは米が品切れを起こしていて、心配するのはそこか?といつもながらに残念に思います。
防災で大事なのは日ごろからの準備。付け焼刃の買い占めではありません。地震や津波も日ごろの備えと訓練が大事。実践的で効果的な避難訓練の方法として、東北大学とIT企業が共同で開発した新しいVR避難訓練システムが発表されました。
このシステムでは、仮想の街を舞台に津波が迫る状況をシミュレーションし、ユーザーが実際に避難タワーを目指して歩く体験ができます。
歩けるVR機器「KAT VR」を防災訓練に使うのは非常に興味深いですね。
VR避難訓練のメリット
このVR避難訓練では、仮想の街で発生する渋滞や障害物を体感しながら、避難経路を選び、避難タワーに到達することを目指します。実際の避難時に直面する可能性のある困難を「歩く」というKAT VRの特徴も活かしながらシミュレーションすることで、より実践的なスキルを養うことができます。
自主防災マップの充実が重要
VR避難訓練の効果を最大限に引き出すためには、使用するマップの充実が欠かせません。現実の地図に基づいているだけでなく、ブロック塀が崩れかけている、最近の大雨で水がしみ出しているなど、最新で詳細な情報が反映されたマップがなければ、シミュレーションの精度や実用性が低下してしまいます。
そこで、地元の情報を詳細に反映した自主防災マップの作成が非常に重要になります。
鎌倉市の取り組みと自主防災マップ作り
私の地元の鎌倉市では、鎌倉市青少年協会が開催するワークショップ「私の街のヒーローになろう〜世界一の防災マップ作り〜」が中学生や高校生を対象に8月31日に玉縄学習センター分室で予定されています。
自分たちの街の防災マップを作る体験ができるこのワークショップでは、参加者が実際に地域の危険箇所をマップに反映させることで、より実践的な防災知識を身につけることができます。
全国的な防災マップ作りの提案
このような自主防災マップ作りの取り組みを全国規模で広めることで、日本全体の防災対応が格段に進化する可能性があります。
例えば、全国の小学生や中学生が毎年の夏休みの自由研究として地域の防災マップを作成し、そこに危険な要素や安全情報を反映させることが考えられます。こうした活動を通じて集まった情報をデジタルツインに再現し、VR避難訓練に活用することで、より具体的で実用的な訓練が可能になります。
夏休みの自由研究にいかが?
明日からの3連休とお盆休みを合わせて10連休となる方も多いこの時期、自由研究のテーマにもし困っていれば、「地元の自主防災マップを作る」のはいかがでしょうか。地域の安全に貢献しつつ、自分の学びにもつながります。
帰省先の自主防災マップを作れば、地元の人が気付きにくい危険なポイントも見つけられるかもしれません。
こんな感じで全国で作られた自主防災マップを集めて、防災用デジタルツインマップに反映する仕組みがあるとよいですね。
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