『Googleが「AIと会話して検索」をテスト中。検索のあるべき姿がやっと実現へ!』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.11.14
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■Googleがブラウザで「AIと会話して検索」する機能をテスト中、生成AIを用いた検索エンジンは一般的になるのか?
GIGAZINEの記事によると、Googleが画期的な「会話型音声検索機能」のテストを開始したとのことです。
今回の「会話型」の音声検索機能は、一度の起動で連続して質問が可能で、文脈を理解しながら前の質問を踏まえた検索結果を表示できるとのことで、キーワード検索を声で入力するものとは全く違います。
検索エンジン業界では、OpenAIが「ChatGPT search」を発表し、Metaも独自のAI搭載検索エンジンを開発中とされています。また、GoogleはすでにSGE(Search Generative Experience)でAIによる検索結果の概要表示を実施しており、検索エンジンとAIの融合が急速に進んでいます。
音声入力は使えるシーンが限られると思いますが、新しいのは音声ではなく「会話型」の方です。やっと、インターネットの膨大な知を活かせる検索方法が実現できるようになるのが、この「会話型」の検索です。
キーワード検索は「不自然な回り道」だった
インターネット検索で調べものが簡単になったと思い込んでいた私たちは、かなり不便な体験を強いられていたのかもしれません。
詳しい人に質問する場合、その人は私たちの知識レベルに合わせて会話を進め、本当に知りたいことを引き出してくれます。これは、ネット検索が一般的になる前の、極めて自然な情報収集の方法でした。
図書館での調べものを例に考えてみましょう。現在のキーワード検索は、膨大な蔵書から本のタイトルやジャンルを手掛かりに「載っていそうな本」を探し、実際に読んで確認する作業に似ています。これがあまりに非効率であることはイメージできるでしょうし、今のインターネット検索はまさしくコレです。
一方、図書館司書に相談すれば、より的確な本を紹介してもらえますし、理想を言えば著者に直接インタビューできれば、知りたいことが最も端的にわかるはずです。
AIとの会話による検索は、まさにこの「著者との対話」に近い体験を提供してくれます。しかも、AIは24時間365日対応可能で、何度質問しても嫌な顔ひとつせず回答してくれます。
会話による検索が適しているシーン
会話による検索が適しているシーンはたくさんあります。そしてパターン分類ができます。
専門的なアドバイスが必要な場面
健康・医療の初期相談
法律関連の一般的な相談
技術的なトラブルシューティング
複数の要素を総合的に判断する必要がある場面
レシピ相談
ファッションコーディネート
引っ越し先の選定
段階的な理解が必要な学習場面
プログラミング学習
語学学習
数学の問題解決
これらの場面に共通するのは、文脈の理解が重要で、段階的な情報提供が必要であり、個別の状況への適応が求められ、フィードバックを基に提案を調整する必要がある、という特徴です。
会話検索は間違いなくスタンダードになる!
会話による検索は、以下の理由から今後のスタンダードになると考えられます:
情報アクセスの民主化
検索スキルの有無に関係なく、誰でも必要な情報にアクセス可能
専門知識がなくても、対話を通じて徐々に理解を深められる
知識獲得の質的向上
単なる情報収集から、理解を伴う知識獲得へ
文脈を考慮した適切な情報提供
時間効率の革新
複数サイトの閲覧・比較が不要に
試行錯誤的な検索の削減
この流れは、テクノロジーの進化が「人間らしい」情報取得方法を取り戻すという、ある意味で自然な進化とも言えます。
会話で知りたいことを知るという本来あるべき調べものの方法を体験すれば、これまでのキーワード検索が技術的制約の中での過渡期的な解決策だったことを痛感するはずです。
これは単なる検索方法の進化ではなく、人類の知識へのアクセス方法における大きなパラダイムシフトとなるはずです。