『ChatGPT SearchのChrome拡張は様子見推奨。不具合解消したら本気のAI時代へ』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.11.3
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■「ChatGPT Search」の衝撃--Chromeの検索窓がデフォルトで「ChatGPT」に
ChatGPT SearchのChrome拡張は、もう少し様子見がおすすめ
OpenAIが発表したChatGPT Searchは、Google検索が完全に終了してしまうかもしれないと思います。しかし、現時点でChatGPT SearchのChrome拡張をインストールするのはお勧めしません。
Chrome拡張機能をインストールした後に削除できなくなるバグが報告されています。AI検索の使い勝手に問題がある現状、お試しでインストールしただけなのに、Google検索に戻せなくなるのは困ります。
ChatGPT Searchでも、ChatGPTの欠点でもある「ハルシネーション(誤った情報の生成)」が起きる可能性はまだあると考えています。
また、応答速度が遅くてイライラします。生成AIらしく「一文字ずつタイピングされるような表示」は、ユーザーの待ち時間を緩和するための演出とされていますが、検索体験としてはストレスです。
これらに困っても、Chrome拡張が外せない、Google検索に戻せないとしたら危険です。もう少し様子見がおすすめです。
とはいえ、検索はAI化するなぁ
とはいえ、今後AI検索は間違いなくGoogle検索に引導を渡すだろうなぁと感じます。CNET Japanの記事で紹介されている具体例を見てみましょう。
たとえば「明日の天気」を検索する場合、従来のGoogle検索では複数の天気予報サイトが表示され、それぞれのサイトで天気を確認する必要がありました。ChatGPT Searchでは、信頼できる気象情報をAIが要約して直接表示してくれます。
「恵比寿 肉 ディナー おすすめ」という検索では、食べログやぐるなびなどの情報を総合し、地図や写真付きで最適な選択肢を提示します。従来のように複数のレビューサイトを行き来する手間が省けます。
「アゼルバイジャン どこにある」という検索でも、位置情報、地図、国の概要が1画面で完結します。Wikipedia等の情報を読み解く必要がありません。
スマホとAI検索は相性抜群
特に注目したいのは、AI検索がスマートフォンと相性が抜群にいいことです。小さな画面で複数のウェブサイトを行き来する従来の検索は、特にスマートフォンでは大きなストレスとなっていました。結論を一撃で表示するAI検索は、サイトを開いては閉じて戻るを繰り返すストレスをなくします。
現代では、パソコンを持っていない人が多数です。スマホユーザー全員が「検索」しますので、これがAI検索に置き換わって皆が感動すれば、AIの凄さが広く認知され、AI全体の普及を加速させるでしょう。
もう、AIを使ったことがない人はいない。
が、AI検索で実現するはずです。
群雄割拠でAI検索を選べる時代に
ChatGPT SearchのChrome拡張は、現時点では様子見が賢明です。ChatGPT Searchについては、ハルシネーションの抑制、応答速度の改善、拡張機能の安定性向上など、解決すべき課題は少なくありません。しかし、これらの課題が解決されて、スマホでの検索体験が大きく変われば、AIが本当に普及期に突入するのは間違いありません。
Google、Microsoft、Anthropicなど、各社がAI検索の開発にしのぎを削っていますが、「ググる」に独占されていた今と違って、AI検索時代は選択肢がある状態を維持してほしいと思います。独占は弊害が大きくなりがちなので、今のAI開発会社の群雄割拠状態が維持されるとよいなぁと思います。