見出し画像

『推し活広告「CheerSPOT」が広告の課題をいろいろ解決しそう!』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.12.30

先進テックで未来の生活はもっと良くなる!」と信じて、Web3・AI・ガジェットなどのデイリーニュースから毎日ひとつピックアップしてご紹介しています。

新規ビジネスのアイディアのタネがほしい方、未来を想像してワクワクしたい方、読んでちょっといいなと思った方、ぜひフォロー・高評価よろしくお願いします!


■「推し活」もっと手軽に 新興がワンコイン応援広告サイト

「CheerSPOT」という、とても現代らしい「推し活」プラットフォームが登場しました。

いわゆる「推し」=CheerSPOTに登録されているアーティストをファンが専用サイトから選び、事前に用意された画像を選び、携帯充電器を貸し出しているスタンドのデジタルサイネージ(電子掲示板)の中から表示したい場所や時間を選び、広告を流すことができるというものです。

個人のファンが、自分の推しを応援するために、安価で容易に広告を出すことができると説明されています。この仕組みでは、広告費用を負担するのがファンです。一方で、これまでは広告媒体に掲載される商品を提供する会社、すなわち広告主が費用を負担していました。逆に、広告主にあたる推しの所属会社などが収益を得るという構図は、従来の広告とは全く異なる新しい仕組みと言えます。


CheerSPOTの「広告」としての新しさ

  1. 支払う側の逆転:

    • 広告費用を支払うのはファンです。これまでの広告では企業が費用を負担していたのに対し、推し活をする個人が負担し、自らの熱量で推しを広告するモデルになっています。

  2. 推しを通じた直接的メッセージ伝達:

    • 広告が他者の目に触れることで、推しのサポーターや新しいファンを導く効果があります。推しの認知度が上がることで、さらにファンコミュニティが強化されるメリットもあります。

  3. クリエイティブを提供する側の負担軽減:

    • CheerSPOTでは、推しの所属会社がクリエイティブを提供します。これにより、ファンが自由にクリエイティブを作成してしまうことで起こりうる法的問題や質のばらつきを防げます。


広告主と消費者それぞれの抱える課題

  1. 広告主の課題:

    • 高額な広告費用への負担: 従来の広告は費用が高く、特に中小企業や小規模プロジェクトには大きな負担となります。

    • ターゲットへのリーチの難しさ: 幅広い層に訴求する一方で、特定のターゲット層へ正確にリーチすることが困難でした。

    • 効果測定の不透明さ: 広告がどれだけの影響を与えたかを明確に測定するのが難しい場合があります。

  2. 消費者(ファン)の課題:

    • 推し活の表現手段の制約: 従来の応援活動では、SNS投稿やイベント参加に限られており、直接的に推しを広く応援する手段が限られていました。

    • 推し活動の影響を可視化できない: 自分の応援が推しにどれだけ役立っているのかが見えにくい状況でした。

  3. 広告を掲載すべき媒体の課題:

    • マスメディア離れ: テレビや新聞などのマスメディアがかつての影響力を失い、若い世代を中心にリーチするのが難しくなっています。

    • ネット広告の細分化: インターネット広告は細分化されすぎており、特定の属性には届きやすい反面、幅広い層へのリーチが取りにくい状況です。

    • SNS広告のエコーチェンバー現象: SNSでは、アルゴリズムの影響で近い属性の人々には届きやすい一方で、新しい層や広範囲への認知拡大が難しいという課題があります。


従来の広告との共通点

  1. 広告露出のための考査が必要:

    • 従来の広告と同様に、広告クリエイティブを露出するには媒体社の業態考査やクリエイティブ考査を通過する必要があります。

    • CheerSPOTでは、事前に提供されたクリエイティブを用いることで、考査プロセスを円滑に進めています。

  2. 広告主がクリエイティブを提供:

    • 従来の広告では、広告主がクリエイティブ(画像、動画、文言など)を制作・提供します。CheerSPOTでも、推しの所属会社や関連企業がクリエイティブを提供します。

  3. 広告の目的は認知拡大:

    • 広告が他者の目に触れることで、推し(アーティストやキャラクターなど)が広く認知される効果は従来の広告と共通しています。

  4. 法規制や倫理基準への対応:

    • 公序良俗や法規制を守る必要があり、これに違反しないよう管理されています。


CheerSPOTはとても今っぽい!

CheerSPOTは、従来の広告モデルを逆転し、ファン自身が推しを応援するための新しいプラットフォームになっているところが非常に新しいと感じます。ファンの熱量を活用して推しの価値を高め、同時に推しの所属会社や関連企業に収益機会を提供するという、双方向にメリットのある仕組みが魅力です。

ファンは、公共の場で多くの人の目に留めさせるという応援活動をができることで満足感を得ます。一方で、推しの所属会社は追加の広告費用を負担することなく、自然な形で広報効果を享受できます。

広告が届きにくくなっている現代に、CheerSPOTは結構ハマるんじゃないかと思います。あとは推しがアーティストの類だけでなく、さまざまな商品に広がると面白いと思いますし、広告クリエイティブも推しが作って出せるように、クリエイティブ考査の仕組みも含めて新しくなると、もっと広告が面白くなりそうです。AIの活用余地も多そうですし、今後の広がりがとても楽しみです。

いいなと思ったら応援しよう!