『アップル新型「iPhone」バッテリー交換しやすくなる? 2027年EU規制対応で』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.7.14
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■アップル新型「iPhone」バッテリー交換しやすくなる? EU規制対応で
2020年10月13日に発売されたiPhone12を未だに使っていますが、さすがにもうバッテリーがヤバいです。
日常的に使うにもバッテリー残量が80%を切るともうヒヤヒヤします。寝ている間も充電したままにしておかないと、朝にはバッテリーが切れています。それどころか最近では、発熱で充電が止まることが多く、朝起きると全く充電されていないなんてことも頻発するようになりました。
こんな状態なので、iPhone16が発売されたら買い替えることは確定です。しかし秋までこのiPhone12が持つのかどうか心配です。
専門業者のバッテリー交換でも公認は大きい
今回のニュースにある「iPhoneのバッテリー交換しやすくなる?」は、昔のガラケーのように別売のバッテリーパックを自分で交換するものではなく、街の修理屋さんのような専門業者が交換する前提です。
次男の使っているiPhone12のバッテリーが先にダメになった際に、街の修理屋さんで交換してもらった際に店員さんに何度も念を押されましたが、Appleのサポートを受けられなくなる履歴が残ります。
今回のEUの規制にAppleが対応した場合でも公認扱いになるはずで、修理歴のせいで中古で売れない・大きく値段が下がるということも避けられます。
「修理する権利」
「修理する権利」という、買ったものを自分で修理する権利が欧米を中心に訴えられています。
昔は買ったものが壊れたら自分で直すことが当たり前でした。たとえば、自転車のチェーンが外れたら自分で直すことができました。
しかし、最近の電子機器はとても複雑で、部品が特殊な形をしていたり、特殊な工具が必要だったりすることが多く、メーカーが部品や修理マニュアルを一般の人には売らないこともあります。
自分で修理するか、修理専門のお店に頼むかを自由に選べるようにしたいという考え方や、気に入ったものを修理して長く使いたいという気持ちから始まったムーブメントが、廃棄物を減らすエコムーブメントにつながったものです。
環境問題に特別関心がある人でなくても、修理することで買い替えなくて済み、無駄にお金を使わなくて済む・中古が高く売れる、というお金にまつわる部分では同意できる人は多いだろうと思います。
メーカーが修理させたくない理由
一方、メーカー側は「修理する権利」を認めたくない事情をたくさん持っています。
・安全性の確保:製品を修理する際に専門知識や特別な工具が必要であり、一般の人が修理することで怪我をしたり、製品がさらに壊れたりするリスクがあると主張し、修理を専門の技術者に任せることを推奨します。
・品質の維持:自社の製品が一定の品質を保つためには、公式の修理サービスを利用することが必要だと考えます。公式の修理サービスで、正規の部品を使用し、適切な手順で修理が行うことで、製品の品質が維持されると考えます。
・ビジネスモデルの保護:修理サービスや交換部品の販売は、メーカーにとって収益源の一つです。もし誰でも自由に修理できるようになると、メーカーの収益が減少する可能性があります。
・知的財産の保護:製品の設計や技術が特許や著作権で保護されている場合、これらの情報が一般に公開されることで、競争相手に利用されるリスクを懸念します。
・製品の寿命計画:一部のメーカーは、製品の寿命を計画的に設定し、新しいモデルを販売することで継続的に収益を上げるビジネスモデルを持っています。このようなビジネスモデルでは、古い製品が修理され続けることは利益に反します。
大量生産・大量消費で景気をよくするという発想が消費者に受け入れられない時代になってきているということもあり、Appleもバッテリー交換できる仕様を受け入れざるを得なくなったということでしょう。
交換用バッテリーもMFi認証か?
しかし、Apple純正交換用バッテリーに認証チップを埋め込むようなことをするんじゃないかと予想しています。
フルオープンにして自由化することばかりが正義ではないとは思いますし、低品質のバッテリーで事故が起きてiPhoneの評判が落ちても困るというのは理解できます。
しかし、最近のスマホはバッテリーが持ちさえすれば長く使える(くらい代わり映えがしない)ものになってきています。バッテリーのMFi認証はあってもいいですが、そのせいで非常に高額にならないようにしてほしいと願います。
今回のAppleのバッテリー交換の開放のニュースについては2027年までにということなので、今秋発売のiPhone16では適用されないはずです。iPhone16の次の買い替えタイミングでバッテリー交換対応機が登場するとベスト。その時には新しい使い方や機能の提案があるとよいですね。