『Google Meet、同じ部屋に複数のパソコンがあってもひとつの音声に統合してくれる「adaptive audio」機能を発表』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.5.24
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■Google Meet、同じ部屋に複数のパソコンがあってもひとつの音声に統合してくれる「adaptive audio」機能を発表
会議室でノートPCを持ち寄ってGoogle Meetなどでリモート会議をする時に、
・マイクを誰かひとりのPCだけONにする・他はOFFにする、とやらないと音が「回って」会話にならない。
・マイクをONにした人のPCの近くの人だけが聞き取りやすく、席が離れた人の声が聞こえない。
などという面倒ごとに困っている人は多いのではないでしょうか。
この問題を解決する「アダプティブオーディオ」と名付けられた機能をGoogle Meetに搭載することをGoogleが発表しました。
同じ部屋にいる人を検知して自動的にグループ化する
特に設定も不要で、同じ部屋にいることを自動的に検知してグループ化してくれるそうです。これで会議デスクの中央にPCを置いたりMeeting OWLのような専用機器を導入する必要がなくなりそうです。
5月22日から順次使えるようになる
この機能、早く使えるようになってほしいのですが、ユーザーごとに順次使えるようになっていくようです。
管理ユーザー権限でリリース方式を「即時リリース」に変更することで多少早く使えるようになるようです。
ただ、おそらく同じ会議室に居合わせる全員がこの機能を使えるようになっていないと意味がないはずなので、自分だけ即時リリース設定にしたとしても最長で6月8日まで実際に使えるようになるまでにかかるかもしれません。
全員のマイクとスピーカーをオンにする
これまではマイクとスピーカーを1台を除いてOFFにするのが慣習でしたが、これからはマイクもスピーカーもONにすることになりそうです。
「Keep your mic and speakers on」とメッセージが表示され、どの人が同じ部屋にいるのかを自動検知し、入力音・出力音をひとつに統合する処理をする、という仕組みのようです。
これもAI技術を用いての実現だろうと思いますが、こういう実用的な機能では声高にAI、AIと言うこともなくなっていくのかもしれません。
Zoom、Teamsと切磋琢磨
会議システムは会社によって使うツールが異なるのが現状ですが、この「アダプティブオーディオ」機能は、これがあるおかげで「Meetでお願いします」と言いたくなるほど必須級の機能になると思われます。
「Zoomでお願いします」というお取引先は現状多いですが、同様の機能を追加しない限りMeetのシェアがぐっと上がる可能性はあります。
会議で育つAI、代わりに会議するAIを是非
AI文字起こし→議事録にまとめるのは「tl;dv」がとても優秀でした。これもいつかはMeetなどのデフォルト機能になっていく気がします。
他にも見た目をアバターにしたり声を変えたりという機能拡張も広がりつつありますが、せっかくなら5歩先に行って「代わりに会議に出てくれるAI」や「会議に出続けると人格をコピーできるAI」などを作ってくれるとありがたいなぁと思います。
あの人なら何て答えるかなー、だけでも確認できると会議が進みやすくなるかなと期待しています。バーチャル会議で結論を先に数パターン出しておいてくれると会議をするにしても検討しやすくなります。が、究極は「会議不要」です。
いつか、議題を入れると結論が出る「議事録自販機」ができるんじゃないかと、SFチックに妄想中です。星新一さんや田丸雅智さんのショートショートのテーマのようですね。