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『コマツがAIと電動化で水中施工ブルドーザーを50年ぶりにアップデート。AIとVRでブルーカラー職の魅力アップ! #CES2025』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2025.1.13
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■AIと電動化で50年ぶりのアプデ! コマツの水中施工ブルドーザー #CES2025
2025年1月、ラスベガスで開催された世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2025」。この場で、重機大手のコマツが発表した水中施工ブルドーザーの最新モデルは、1971年に初登場したラジコン操縦の水陸両用ブルドーザーから約50年ぶりのアップデートを果たしました。
重機を扱うブルーカラー業界にも、AIによる革新が進んでいます。
50年ぶりにアプデされたコマツの水中施工ブルドーザー
1. 環境に優しい電動化
最新モデルは完全電動化を実現し、ゼロエミッションを達成しました。これにより、従来のディーゼルエンジンに比べて環境負荷を大幅に軽減。ボディ全体がバッテリーで構成され、長時間の稼働を可能にしています。
2. AIによる操縦アシスト
AI搭載により、遠隔操作が容易になり、熟練のオペレーターでなくても高精度な施工が可能となりました。これにより、多様な人材が重機操作に携わる道が開かれています。
3. 深海への挑戦
現在は水深7メートルまで対応可能ですが、将来的には50メートルまでの稼働を目指しています。この技術は河川やダムの浚渫作業、漁場整備、洋上風力発電のケーブル敷設など、さまざまな用途への展開が期待されています。
4. デジタルツイン技術の導入
仮想空間で重機の挙動や現場状況をリアルタイムでシミュレーションするデジタルツイン技術が活用されています。これにより、施工計画の効率化とリスクの軽減を目指します。
5. 月面での施工も視野
水中での土木作業だけでなく、地球の約6分の1の重力や、-170℃から110℃までの温度変化のある極限環境下でも稼働する月面建設機械の実現も視野に入っています。「建設機械の開発で培ったデジタルツイン技術や電動駆動、熱制御などの最先端の技術を駆使して、月面で建機を稼働させるためのさまざまな課題の克服に挑戦しています。」とし、もし地球外での遠隔施工が実現するなら、地球上のあらゆる場所で遠隔施工が実現するはずです。
AIとVRがブルーカラー職を変革
これまでホワイトカラーの仕事を大きく変えると言われてきたAIやVR、デジタルツイン技術の導入は、重機業界などブルーカラー職にも新たな価値をもたらします。
1. VRトレーニングで即戦力を育成
例えば、VRを活用したクレーン操作や事故再現トレーニングでは、リアルな体験を通じて安全意識と技術を短期間で習得できます。重機操縦未経験者でも短期間で即戦力として育成可能になります。
2. AIによる操縦支援
コマツの水中施工ブルドーザーでもAIの支援で熟練のオペレーターでなくても高精度な施工が可能となったように、重機に搭載されたセンサーとAIによって適切に操縦支援を行うことで、熟練オペレーターでなくても高精度な施工を可能とします。
3. マンツーマンのAI現場監督
AIが現場監督の役割を担い、施工中にリスクを検知し、適切な回避行動をリアルタイムで提案するシステムが実現することで、安全性と作業効率が大幅に向上します。
4. 自動翻訳によるグローバル対応
自動翻訳技術の進化により、多国籍チームでのスムーズなコミュニケーションが可能に。これにより、グローバルでのプロジェクトがより効率的に進行します。
5. ブルーカラーの働き方改革
リモートワークが不可能だと考えられていたブルーカラー職においても、重機の遠隔操作のによってリモートワークの導入が広まります。重機オペレーターの人材不足についても、危険性がなく肉体労働をしない遠隔操縦化や、世界中の現場に携われる市場の拡大により、働き方が大きく改善されます。
グローバルに広がるブルーカラー職の魅力
これらの先進技術の導入により、ブルーカラー職の魅力はこれまで以上に高まりつつあります。
従来は「キツイ・キタナイ・キケン(3K)」とされた現場作業が、スマートで効率的かつ安全なものへと進化。特に、リモート操作やVRトレーニングの普及により、地理的な制約を超えた人材活用が可能となり、グローバルでの活躍ニーズが増加しています。
コマツの挑戦は、重機業界のAIによる先進化と遠隔操縦化という未来像を示すとともに、ブルーカラー職が新たなテクノロジーの力で社会的な地位と価値を向上させるだろうと期待させます。
「AIとVRでブルーカラー職の魅力アップ」は、これまでAIなど先進技術から縁遠く、外国人労働者に仕事を移転して維持するしかなかった、いわゆる「現場」業界に、ようやく大きな恩恵をもたらすはずです。