『手のひら決済の「Amazon One」、スマホアプリでサインアップ可能に。手のひら認証は有望!』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.4.2
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■手のひら決済の「Amazon One」、スマホアプリでサインアップ可能に
コンシューマー向けは日本ではほとんど見かけない「手のひら認証」が、アメリカでは着々と進化しているそうです。
Amazonが提供する「手のひら認証」
この写真でイメージが付くと思いますが、お店などに設置されている専用の端末に手のひらをかざして使う認証システムです。
Amazonが提供する認証サービスで、登録した手のひらと静脈の情報から本人かどうかを認証します。
手のひら認証が通ると、Amazonに登録されている支払い方法で決済ができたり、年齢確認や本人確認しての入場などができるようになります。
手のひらを登録していれば、スマホすら持っていかず手ぶらで買い物ができます。
コロナ禍の非接触・マスク着用で需要が高まった?
2020年というとコロナ禍の真っただ中です。指紋認証のように直接触れるのは嫌がられ、マスクで顔認証が通らなくなった、あの頃は「手のひらを空中でかざすだけ」の認証方法が求められたのでしょう。
その後、マスクを着けたままでも顔認証できる技術が開発されましたが、サングラスの装着率も日本より高いアメリカでは、アフターコロナ以後も顔認証より手のひら認証のニーズは継続しているのではないかと思います。
手のひら認証の課題は「登録手続き」だった
手のひら認証は2020年から始まっていましたが、店頭の専用端末を使って自分の手のひらを登録する初回の手続きに時間がかかることが課題でした。
とても便利なサービスですが、初回登録で行列していると利用を諦めてしまいます。コロナ禍当時だと人の密集も避けなければなりませんでしたし、使いたくても使えなかった人が多かったはずです。
最近のAIの急速な進化のおかげか、スマホのカメラで手のひらを撮影して送るだけで、自宅からでも初回の手のひらを登録することができるようになったというのが今回のニュースです。
店頭に設置する専用の認証端末が必要なことは変わりませんが、お店に行って登録行列に並ぶ必要がなくなれば、利用者はこれからも増えそうです。
顔や指紋より登録がイヤじゃない
などなど生体認証にはたくさんの種類があります。いずれも自分の体をキーにする認証方法です。
ID/PW方式は記憶に頼りますし、流出事故も起きやすいものです。
モノ認証は紛失のリスク、偽造のリスクがあります。
生体認証はこれらの不都合を解消し、物理的な鍵やIDカード、スマホなどモノ要らずで手ぶら化を実現します。
しかし、自分の生体情報を認証機関に登録することが必要になります。手間もさることながら、情報を渡してしまうことの心理的負担もネックになります。
特に顔と指紋は犯罪者が登録する印象があったりプライベートな感覚が強いなど、イヤだと感じる人が多いだろうと思います。
声紋認証は生成AIが人の声を再現できるようになっていますし、店頭で声を出すのは恥ずかしいものです。
虹彩認証と言えば、OpenAIのサムアルトマン氏がやっているWORLD COINプロジェクトが有名ですが、これもまた各国政府から禁止されつつあり印象が悪くなっています。
その点、今回の手のひら認証、静脈認証は心理的にイヤ感が低く、手のひらをかざす認証操作も恥ずかしくないところが非常に優秀です。
あとは、ギター侍こと波田陽区さんのように、手のひらをこちらに向けた写真がネット上でたくさん出回っている人が画像解析されハッキングされないかを心配するのみです(笑)
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