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『アサヒ、“ひとり家飲み”をApple Vision Proで拡張』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2025.1.21
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■アサヒ、“ひとり家飲み”をApple Vision Proで拡張
アサヒビールは、“ひとり家飲み”に新たな価値を提供すると謳うApple Vision Pro専用の没入型体験アプリ「Vision Brew Journey」を開発した。事業展開を目指しており、2月に渋谷で開催されるイベントで体験会を実施、2025年内にアプリを配信する予定。
アサヒビールが提供するApple Vision Pro専用の没入型アプリ「Vision Brew Journey」は、家飲み文化を次のステージへ引き上げる挑戦として注目されています。このアプリは、ユーザーがVR空間で異世界のような飲みシチュエーションを体験できるように設計されており、キャンプファイヤーのそばや昭和レトロな居酒屋など、現実の制約を超えた空間を実現します。特に「ひとり家飲み」に焦点を当て、AR/VR技術や空間オーディオを活用したリラックスした体験を提案するという新しいコンセプトです。
Apple Vision Proという高価で限定的なデバイスが必要な点から、これは流行るのか?と疑問を持つかもしれません。しかし私は、個人的な体験やニーズ、課題から、VR飲み会に結構可能性を感じています。
リモート飲み会の復活
かつてコロナ禍で流行したリモート飲み会は、利便性に限界を感じて廃れてしまいました。しかし、VR技術とマルチプラットフォーム対応によって、新しい形での復活が期待されています。
私自身、コロナ禍の最中にラジオ番組が主催する有料のオンライン飲み会に参加した経験があります。これは楽しかった!
自粛、自粛の世の中
— 🌴ラジオBar南国の夜 (@R_nangoku) August 22, 2020
ここだけはバカ騒ぎできるのだ。。。
約4ヶ月ぶりの開催!
🔸オンラインBar南国の夜
🔸日時:9月6日(日曜)
20:00~21:00
🔸場所:ZOOMオンライン
🔸料金:2,000円/1ドリンク付き
購入方法等詳細はこちらhttps://t.co/DaReUd0NEH#ラジオ南国の夜 pic.twitter.com/cWdT4DstCq
このイベントではラジオパーソナリティとリスナーがZoom上で集まり、飲みながら交流しました。特に印象的だったのは、普段はラジオ越しに聞くパーソナリティと直接会話できる特別感と、他のリスナーとつながる楽しさです。こうした体験は、日常生活では得られない非日常的な価値を提供してくれました。
リモート飲み会が復活するためには、参加者のデバイス環境に柔軟に対応する必要があります。VRゴーグルを利用して没入感の高い体験を提供すると同時に、スマホやPCを使った軽量で手軽な参加も可能にすることで、幅広い層を取り込むことができます。こうした多様な参加方法により、同じ空間での一体感を醸成し、リアルタイムでの交流を実現できます。
また、テーマごとに空間を演出することで、参加者の興味を引き出すことも重要です。たとえば、「異世界の酒場」や「未来都市のバー」、「昭和レトロな居酒屋」など、さまざまなシチュエーションを用意し、それぞれの背景音や演出を最適化することで、より豊かな体験を提供できます。
推し活・ファンミーティングのVR化
推し活の中心にある「推しとの特別な時間」を、VRや自動翻訳技術を駆使して新しい形で提供できます。
たとえば、VR空間でアイドルやアニメキャラとの交流を実現することで、ライブパフォーマンスを間近に感じたり、直接会話を楽しんだりすることが可能です。また、自動翻訳機能により、多国籍のファンが言語の壁を超えてイベントに参加できる環境を作ることができます。
さらに、VR限定のコンテンツや背景、推しキャラとの「乾杯」機能を提供することで、特別感を高めることができます。スマホやPCから参加するファンに対しては、アーカイブやデジタルグッズを提供するなど、すべての参加者が楽しめる仕組みを構築できます。
推しが自分のクルマに「仮想同乗」する、バーチャルドライブという試みもソニーから発表されています。『推し活×VR』は今年2025年に来るもののひとつかもしれません。
ビジネスミートアップのVR化
物理的な移動の制約があるビジネスイベントも、VRやマルチプラットフォーム対応により新たな展開が可能です。
私が参加した少人数のビジネスミートアップでは、ホスト役の進行によって全員が積極的に発言しやすい雰囲気が作られていました。5~6人程度の少人数で行われたため、一人ひとりの考えや意見を深く知ることができ、実際にその場で仕事の依頼が成立したこともあります。このような密な交流は、大規模なイベントでは得られない貴重な体験です。
VRを活用したミートアップでは、仮想会議室を利用してリアルなプレゼン体験を提供したり、スマホやPCユーザーが画面共有や資料閲覧を簡単に行える仕組みを整えることで、参加者全員がスムーズに議論を進められる環境を提供できます。また、自動翻訳機能を活用することで、多言語会議をスムーズに進行でき、国際的な交流も促進されます。
さらに、地方と都市をつなぐ交流の場としても、VRイベントは大きな可能性を秘めています。地方のビジネスマンが東京のイベントに参加したり、都市部の専門家が地方の産業を学ぶ機会を創出することで、地域間の連携を強化できます。
私自身、鎌倉の山奥に住んでいる都合、東京都心で開かれがちなミートアップイベントに気軽には参加できないこともあり、VR化、リモート化の需要が強くあります。
スマホも組み合わせて
「Vision Brew Journey」はApple Vision Proという、ほとんどの人が持っていないデバイスだけを対象にしていますが、スマホやPCも組み合わせてマルチプラットフォーム化すれば、より多くの人が楽しむことができます。
VRの深い没入体験とスマホやPCの手軽さは別の体験ではありますが、VRゴーグルの普及を待たずとも、リモート飲み会ニーズは潜在的に結構高いのではないかと思います。
VRゴーグルだとグラスがぶつかってお酒が飲みづらいですし。
古くて新しいVR飲み会、来るか
「Vision Brew Journey」のようなVR体験が、没入感の高い飲み会や推し活、ビジネス交流のプラットフォームへと進化する可能性は非常に大きいと感じています。
特に、マルチプラットフォーム対応によるアクセシビリティの向上と、VR技術や自動翻訳の進化が組み合わされば、場所やデバイスに制約されない未来の交流が実現するでしょう。
コロナ禍で一時的に廃れたリモート飲み会が、テクノロジーの力でどのように復活し、新たな形で広がるのか——個人的なニーズも相まって、可能性をものすごく感じています。