『ゲーム配信に特化したAIアシスタントをStreamlabsが発表。テレビ業界にも波及?』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2025.1.10
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■AIアシスタントが配信中にコメントを読んだりクリップを作成したり完全自動で演出したりできる次世代配信支援システム「Intelligent Streaming Assistant」をStreamlabsが発表
ゲーム配信の未来を変えるかもしれない次世代配信支援システム「Intelligent Streaming Assistant」が、Streamlabsから発表されました。
このシステムは、NVIDIAとInworld AIの技術を活用し、配信者の負担を大幅に軽減しながら、視聴者にこれまで以上に楽しめる体験を提供することを目指しているとしています。
このゲーム配信に特化した新型AIアシスタントが具体的にどのようなことを可能にするのか、そしてゲーム配信の未来をどう変えていくのか、さらにはゲーム配信以外への応用についても、深掘りしてみたいと思います。
「Intelligent Streaming Assistant」の主な機能
Intelligent Streaming Assistantの特徴は、大きく3つに分けられます。
配信アシスタントとしての機能 このAIは、ゲームプレイや視聴者コメントを分析し、適切なリアクションやコメントを提供します。例えば、緊迫したゲームシーンを指摘して盛り上げたり、静かな時間に新しい話題を提供するなど、配信が退屈になるのを防ぎます。
プロデューサーの役割 配信中の画面切り替えやエフェクトの挿入、さらにはゲームクリップの自動作成まで行います。これにより、配信者は視聴者とのコミュニケーションやプレイに集中できます。
テクニカルサポート 配信ソフトの設定やトラブルシューティングを支援します。初めて配信を行う人でもスムーズに配信を始められるようサポートするのも、このシステムの強みです。
ゲーム配信シーンへのインパクト
現在のゲーム配信では、配信者がゲームプレイ、コメント対応、画面スイッチング、事後の編集と、多くのタスクを一人で担うことが一般的です。そのため、負担が大きく、特に新規参入者にはハードルが高い状況でした。
Intelligent Streaming Assistantの導入で、これらの負担が軽減され、配信者は個性を発揮する部分に集中できるようになります。
また、しゃべりながらプレイする緩い配信スタイルだけでなく、プロのeスポーツ競技者が本気でプレイしている様子を、実況解説や視聴者応対をAIアシスタントに任せることで、ひとりで配信できるようになります。
AIが進化した先のゲーム配信
さらにAIが進化すると、ゲーム配信の在り方自体が大きく変わる可能性があります。
例えば、配信者とAIが協力してゲームを攻略する「AIとの共演型配信」や、視聴者が自分のAIエージェントである「視聴者AI」を送り込んで一緒に配信するスタイルなどもになるかもしれません。
テレビ業界への応用
AIアシスタントが実況やカメラスイッチングなどをできるようになるなら、ゲーム配信に留まらず、テレビ番組制作やスポーツ実況の分野にも、AIアシスタントの活用が応用される道が見えてきます。
テレビ番組制作では、AIがディレクターの役割を果たし、カメラ切り替えや台本生成、編集作業を自動化することで、少人数でも高品質な番組制作が可能になります。さらに、個々の視聴者に合わせたパーソナライズされた番組構成など、新しい体験が生まれるかもしれません。
スポーツ実況では、AIが試合データを瞬時に解析し、選手や戦術に関する正確で詳細な解説をリアルタイムで提供することが期待されます。また、多言語対応や個別視点の提供など、グローバルな視聴体験も実現できるようになります。
莫大な予算と大人数のクリエイターとで作られるというテレビ番組も、省力化・ローコスト化が強く求められるのが現代です。テレビCM市場が年々小さくなっているトレンドもあり、いきなりすべてAIアシスタントに置き換わることはなくても、使えるところから徐々にAIが導入されていくだろうと思います。
まとめ
Intelligent Streaming Assistantは、配信者の負担を減らし、ゲーム配信者と視聴者に新しいエンターテインメント体験を提供する可能性を秘めています。その進化によって、ゲーム配信だけでなく、テレビに代表される「番組作り」と名付けられるすべてのエンターテインメント全体の在り方が変わるかもしれません。