『Impress WatchにChatGPTで記事を要約する機能が実装』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.5.2
■Impress WatchにChatGPTで記事を要約する機能が実装
「フリック入力」できるようになりたいなぁ、と思いつつこの記事のタイトルに惹かれて開いたところ、
AIで記事を要約する(β)
というボタンが追加されているではありませんか。
Impress Watchの記事は個人的には読み物としても楽しんでいるので長文でもよいのですが、要約は確かに便利。先に要約を読んだうえで本文を読むようにすると内容が理解しやすくもなりますし。
要約文はChatGPTの性能に依存
「原文の完全性や正確性を保証するものではありません」とある通り、要約文はChatGPTの性能に依存しています。
本来は編集部の校閲文責によって公開されるべきで、今は実験開始直後なのですべての要約文に編集部が目を通しているのかもしれませんが手は加えていないと思われます。ChatGPTの要約の仕方に問題がないことが確認されれば今後は完全にChatGPTに任せて校閲しない運用もあり得ると思います。
ChatGPTの要約は正しいか?
上記の要約文と西田 宗千佳さんの原文を読むと、要約の仕方に違和感は多少あります。
要約文では
で締めくくられていますが、「改善の声を上げることが重要」とは原文では言っていません。
この要約文が指している原文は以下の通りです。
これは私の理解では
ということだと思います。
何の要約もせずに西田さんの原文を言い換えて説明してみましたが、
この要約ではまず主語が間違っています。
「両者の違いを認識」するのは要約文だと「我々」です。
西田さんの意図は「開発者」が両者の違いを認識すべき、という理解です。
開発者の耳に届くように「声の大きさと購買力」が必要だと。
そして我々日本人は「起きている問題に対する改善の声」を挙げるのではなく、普段から「変換のない英語圏のQWERTY入力ではない人がいるんだよ」とアピールすることが必要だとしています。
この点は違和感がありますが、どこを中心に要約するかは大きくは合っているように思います。
要約があると原文を読まなくなる?
それ以外の部分は超短文に要約するならこんなもんかな?と思えますが、中国語や韓国語の事例をスクリーンショットを含めて丁寧に紹介している部分は有用な情報でしたし、やはり原文を読むことは大事だなと思いました。
ニュースサイトなど記事を読ませるネットメディアでは今後ChatGPTなどAIによる要約機能はほぼ必ず付いてくるようになるのではないかと思います。
要約がないとタイパが悪いと避けられ、要約があるからこそアクセスする・選ばれる、という競争優位性に欠かせないものになると予想するからです。
長文の要約は有料版が必要
長文を要約させるには無料版のChatGPTでは対応できません。試しにhttps://chat.openai.com/ に2000文字くらいの自分の記事をコピペしてみましたが、文字数が多すぎて無理、とアラートが出ました。
記事をたくさん掲載するメディアでは毎回コピペするわけにはいきませんのでAPIを通じて自動的に表示するように仕込むと思います。
ただ読者が「AIで要約」ボタンを押すたびにChatGPTに要約処理をさせるとトークン(=従量課金のコスト)が毎回かかるので、一度自動要約させた同じ文章を読者全員に読ませるという仕組みにするはずです。これなら1回の要約コストで済みます。
それでもWebメディアの数だけChatGPTは利用料が従量課金で入ってきますし、サブスク月額利用料も固定で入ってきます。(゚д゚)ウマー
Apple Watchのためにフリック入力に慣れたい
ChatGPTの話だけでなく今回の西田さんの記事内容にも触れると、私は西田さんと同じくQWERTY入力でスマホを使います。テンキー入力でABCを入力するのがしんどい、日本語と英語でキーボードが変わるのが嫌、というのが主な理由です。
しかしApple Watchは画面の小ささからテンキー配列の入力となります。音声入力も便利ですがメッセージ内容を声に出すのは憚られるシーンが多々あります。
Apple Watchは持ってない(!)のですが、特にLINEの通知に気づかないことがストレスで、最近のMy Wish ListのNo.1アイテムになってます。ただ腕時計をする癖がないので面倒&邪魔にも思えて躊躇しています。
いつか物欲の方が勝った時のためにフリック入力に慣れておこうか、と、この記事を読んで思った次第。