『双眼鏡の視野内に天体情報を表示するAR搭載スマート双眼鏡「ENVISION」登場』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.7.6
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■双眼鏡の視野内に天体情報を表示するAR搭載スマート双眼鏡「ENVISION」登場
双眼鏡×AR、これは魅力的です。見ている風景や星空に「情報」を重ねてくれたり、見たいものまで双眼鏡が「誘導」してくれるのが、この「ENVISION」です。
Kickstarterで599ドル(160円換算で約9万6000円)でクラファン募集されています。かなり値が張りますが、星空を眺めると星座を教えてくれる双眼鏡というのはARらしい使い方だと感じます。
ENVISIONは日本語対応
こちらがENVISIONの製品ページで、日本語で制作されています。Kickstarterのサイトが日本語で制作できなかったので専用ページを作ったと冒頭に書いてあるのが微笑ましい。大手企業ならこんな書き方はしませんよね。
FAQによるとENVISION本体も日本語に対応しています。
昼や山や湖を、夜は星座を教えてくれる
昼間は、遠くの風景をENVISIONで眺めると山や湖の名前を、見ている風景に文字で重ねて教えてくれます。
ロックオンした目標物まで案内・共有ができる
昼は、野生動物や遠くの花木などをセンターに映してロックしておくと、ENVISIONを友人に渡した際にその目標物まで案内してくれます。
夜は、見たい星座をアプリで選ぶと、赤いラインで視線を誘導してくれます。星や星座は人に指差しで場所を教えてもらうのがとても難しいので、これはありがたい機能です。
ただ、双眼鏡だとズーム倍率が天体望遠鏡ほどではなく、逆に視野も肉眼より狭くなってしまうので、星や星座の情報を得るにはちょっと使いにくいかもしれません。
iPhone&iPad用の夜空観察ARアプリ「Sky Tonight」の方が、情報を得る目的なら適しているでしょう。
山関連の詳細情報を知る
他にも、センターに映したものの詳細情報を得るという使い方もできます。
Googleレンズも映したものの情報が得られますが、同じ形状の画像や写真がインターネット上にある場合に限られます。
ENVISIONの場合、コンパスや位置情報、レンズを通した距離情報などを併用することと、
といった登山関連に特化して情報が登録されていることから、登山関連については画像の形状一致よりも幅広い情報が得られそうです。
高くて特殊。本命はやっぱりスマートグラス
非常に高額でもあり、用途もかなり特殊ではあるものの、ARをリア充的に使う用途を提案しているという面では興味深いガジェットだなと思います。
同じような使い方の本命はやっぱりスマートグラスでしょうね。
山や星の情報だけでなく、街中のビルや店の情報、道案内、目の前にいる会議相手の情報、会話の自動翻訳など、汎用性と実用性が抜群です。
そして、PCやスマホの外部モニターとして空間にウィンドウを浮かべて作業することにも使えるようになりつつあります。
最高の理想形は、スマホ+スマートグラス+キーボードの組み合わせです。ノートパソコンを持ち歩かず、高性能になったスマホ1台だけで普段を過ごす。仕事をする時はスマートグラスとキーボードをつなぐ。これがベストです。
長らくAndroidのデスクトップモードが進化しないままでいましたが、そろそろ本気を出すんじゃないかという噂もあります。スマートグラスが本格的に出てくれば、セットでOS側もデスクトップモードがちゃんと使い物になる状態にアップデートされるんじゃないかと予想、というか熱望してます。