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『自宅に処方薬が届く「Amazonファーマシー」「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」利用前の必読マニュアル』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.10.3

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■自宅に処方薬が届く「Amazonファーマシー」「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」を利用するなら、先にマニュアルを読むべし!

先月、Amazonと楽天がそれぞれ運営する処方薬が自宅に郵送される便利なサービス「Amazonファーマシー」「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」をご紹介しました。

病院で薬を処方してもらう機会に合わせて、これらを実際に使おうとしたのですが、事前に各社の「マニュアル」を読んでいなかったせいで、今回は利用することができませんでした

私の失敗ポイントをお伝えしつつ、興味を持った方が同じ失敗をしないように、各社のマニュアルをご紹介したいと思います。

病院で処方せんを「もらってはいけない」!

私はココで失敗しました。
病院で紙の処方せんをもらうのが通常ですが、「Amazonファーマシー」「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」を利用したい場合は、紙の処方せんを「もらってはいけない」のです。

Yahoo!ニュース:オンライン調剤薬局が現実に 呼吸器内科医 倉原優先生の「Amazonファーマシー」・「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」記事から引用

正しい手順は、
・医療機関で診察を受けて 電子処方せん等を発行してもらう
または
医療機関から処方せん原本を薬局に送ってもらう
です。

私の事情///
私が普段使っている処方せん薬局のアプリは、自分で処方せんを写真に撮って送る手順を採っています。

次のステップに「処方内容(控え)の画像を送る」とあったので、いつも通り紙の処方せんを受け取り、自分でカメラ撮影して送ればいいと思い込んでいました。

しかし、Amazonと楽天では処方せんの画像送付を受け付けてくれません。
私の事情ここまで///

また、Amazonと楽天で若干の違いがあります。

楽天ヨヤクスリの場合

楽天ヨヤクスリの場合は、「病院から楽天に、直接処方せんを送ってもらう」という手順になります。お任せでラクチンです。

また、誤って紙の処方せんを受け取った場合も、自分自身で千葉県にある楽天ヨヤクスリに処方せんの原本を「郵送」するというリカバリー方法も用意はされています。

しかしながら、郵送には切手と封筒のコスト、投函の手間、4日以内に届かなければならないという期限もあり、オンライン処方サービスを利用するメリットがほぼ消え去ってしまいます。

そのため、紙の処方せんを受け取ってしまった私は、今回の利用を断念しました。

推奨される手順は、楽天ヨヤクスリのアプリに掲載されている上記の「医療機関のみなさまへ」の画像を医療機関で見せることです。そうすると、あとは医療機関側で対応してくれます。

医療機関によっては、これを印刷して見せた方がいいところもあるかもしれません。

Amazonファーマシーの場合

Amazonファーマシーの場合は、楽天ヨヤクスリと3点の違いがあります。

1.電子処方せんを自分で受け取る必要がある
2.薬局を自分で選ぶ必要がある
3.自分で電子処方せんを選んだ薬局に送る必要がある

楽天ヨヤクスリなら医療機関にお任せな部分を、すべて自分で対応する必要があります。

1.電子処方せんを自分で受け取る必要がある
まず「電子処方せんを受け取る」という最初の手順で難しそうだと感じるのではないでしょうか。しかし、やること自体は簡単です。

Amazonファーマシー利用ガイド

Step1. 医療機関で診療を受け、電子処方せんを取得する
医療機関のスタッフに、電子処方せんを選択したいと伝え、「引換番号」が書かれた「処方内容(控え)」の用紙を受け取ります。6桁の引換番号のみが伝えられることもあります。

※ * 「処方内容(控え)」の記載がなく、「処方せん」または「処方箋」と書かれたものはご利用いただけません。

* Amazonファーマシーのご利用には、日本国内にてSMSで確認コードを受け取ることができる携帯電話番号が必要です。

電子処方せんが欲しいと伝えれえばよく、結局「処方内容(控え)」というをもらうことになります。

ただ、医療機関によっては普段と違うオペレーションで戸惑われることもあるかもしれません。何のこと?と反応された時にうまく説明できず、「じゃあいいですー」となってしまうなら、楽天ヨヤクスリのように案内書を見せるほうが気持ちが楽そうです。

2.薬局を自分で選ぶ必要がある
楽天ヨヤクスリが処方せん薬局を楽天自身がセンターに持っているのに対し、Amazonは市中の処方せん薬局と提携して運営しているために必要になる手順です。

Amazonファーマシー利用ガイド

Step2. Amazonショッピングアプリで薬局を選んで、処方内容控えの画像を送る
お好きな薬局を選び、ご都合のよいタイミングで服薬指導の予約をお取りください。

予約に必要な準備
・医療機関より発行された「処方内容(控え)」の用紙をスマートフォンで撮影し、アプリ内でアップロードしてください。用紙を受け取らず、6桁の引換番号のみを伝達された場合、その番号を記載した紙の写真(お客様ご自身で記載したメモなど)をアップロードします。
・健康保険証の画像登録(初回利用時)※1
・問診票の回答(初回利用時)※2

※1 子ども医療証なども登録いただけます。
※1 ※2 内容変更がある場合、再提出が必要です。

3.自分で電子処方せんを選んだ薬局に送る必要がある
Amazonファーマシーでは、自分で処方してもらう薬局を選ぶことが必要です。薬自体は郵送で届きますが、後日の相談などに対応できるよう、最寄りの薬局・馴染みの薬局を選ぶとよいでしょう。

「2.」も含めて、この手順は楽天ヨヤクスリでは不要です。

一方、楽天ヨヤクスリは専用のアプリをインストールする必要があります。
Amazonの場合は、買い物に使うAmazonショッピングアプリのみで完結します。

処方せんを送ったら、オンライン服薬指導~薬が届く

一番最初の「医療機関で紙の処方せんをもらわない」をクリアできたら、あとはAmazonと楽天で違いはありません。ビデオ通話でオンライン服薬指導を受け、薬が自宅に郵送されるのを待つだけです。

最寄りの提携薬局を選び、オンラインビデオ通話での服薬指導の予約を取得する必要があります。服薬指導なしに薬だけ受け取ることはできません。

予約時間になったら、アプリからビデオ通話で服薬指導を受けます。通話が終わると、注文が確定され、Amazonでの支払いが完了します。オンラインで完結したい人の利用が主体なので、基本的には自宅へ配送されます(直接取りに行くことも可能)。

マニュアルを見ると複雑に感じるかもしれませんが、
「紙の処方せんを受け取ってはいけない」
これだけ知っていれば、失敗なく利用できます。

処方せんが「紙」だという前提を変えてほしい

処方薬は扱いが厳しく、処方せん原本を薬局に渡すこと、そして処方せん原本が「紙」であることが前提となっていることが、この面倒なフローを引き起こしています。

薬局で薬を直接受け取る場合は、紙の処方せん原本を手渡しできます。
しかし、薬を郵送してもらう場合は、処方せん原本を薬局に送るには「紙を郵送」か「電子処方せんを送信」する必要があります。

かつ、楽天ヨヤクスリの手順で分かる通り、楽天の処方センターである「ヨヤクスリ薬局」に紙の処方せん原本を、医療機関から郵送する必要があります。つまり、「電子処方せん」は原本だと見なされていないわけです。

FAXが未だに使われているのが医療業界です。処方せんが初めから電子的に扱われ、受診したら薬局に処方せんデータが送られれば、Amazonファーマシーや楽天ヨヤクスリのような薬の郵送サービスはもっと増えるでしょうし、今まで通り薬局で薬を受け取る場合もペーパーレスで楽になり、処方履歴も電子データとして管理できるようになります。

せめて、医療機関から薬局へ処方せん原本の「紙」を郵送することは不要とできないものでしょうか。

楽天ヨヤクスリの方が医療機関にお任せできて楽なのですが、医療機関に原本郵送の手間とコストをお願いする格好になります。対応してくれるとは思いますが、心苦しいと感じます。

Amazonファーマシーでは、紙の郵送フローはありません。
実は後日、医療機関と薬局の間で連絡して紙の処方せん原本を郵送しているのかもしれませんが・・・

高齢化が進み、医療費が年々上がっていくことが問題になっている日本において、処方せんの電子化も含めたDXでのコストダウンは是非もっと加速度的に進めてほしいと思います。

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