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『声優の声をAI音声化 青二プロダクション発表「演技の領域に関わるものにはサービスを提供しない」』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.10.8

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■野沢雅子ら声優の声をAI音声化 青二プロダクション発表で音声ナビなどへ提供「演技の領域に関わるものにはサービスを提供しない」

2024年10月7日、青二プロダクションが声優の声をAI音声化するという新たな取り組みを発表しました。青二プロダクションは、AI音声技術を活用しつつも、演技が必要な用途にはサービスを提供しないというポリシーを掲げています。

演技が不要なAI音声の活用例

この取り組みを受けて、演技が必要ない範囲で、AI音声をどのように活用できるのかについてChatGPTに挙げてもらいました。

  • 音声アシスタントやナビゲーションシステム

  • 公共施設や店舗での案内放送

  • コールセンターの自動応答システム

  • 医療機器や介護ロボットの音声ガイド

  • 教育用コンテンツのナレーション

  • 観光地の音声ガイド

  • エレベーターや自動ドアのアナウンス

  • 店舗のプロモーションメッセージ

  • 自動販売機の音声案内

  • デジタルサイネージの音声ガイド

  • 交通機関でのアナウンス

  • 駐車場の案内システム

  • ビルのセキュリティシステム

  • 展示会やイベントの音声ガイド

  • ATMの音声ガイド

  • 郵便局や銀行での案内放送

  • スマートホームの音声制御

  • カーナビゲーションの音声案内

  • 交通情報

  • 空港でのフライト情報案内

  • ホテルの自動チェックイン案内

  • 図書館の利用案内システム

  • 大型商業施設でのフロア案内

  • テーマパークでのアトラクション案内

  • 防災無線での緊急時案内

  • レストランでの自動オーダー案内

こうして見ると、「演技」に当たらななさそうな声が活躍する場所はたくさんありますね。

はま寿司の注文用タッチパネルでの音声ガイド

声優の声が使われている事例として真っ先に思いつくのは、はま寿司のタッチパネルです。

10月2日には、これまでの花江夏樹さんに加え、速水奨さんの声を選択できる機能を導入することを発表しました。今回は【声優を変更する】でお二人の声を選べるように提供されるとのことです。

なお、はま寿司のこの取り組みは実際に収録された声優の音声を使用しているのだろうと思います。しかし、将来的にAI音声を活用すれば、さらに多くの声優の声を選択可能にし、大勢の中から自分の好みの声を選ぶという、よりパーソナライズされた体験を提供しやすくなると考えられます。

AI音声はパーソナライズと相性がいい

自分だけに宛てたセリフやメッセージは、ユーザー全員ぶんを声優本人に吹き込んでもらうわけにはいきません。AI音声はパーソナライズと相性がよさそうです。

  • パーソナル目覚まし時計:毎朝、自分の名前を読んで起こしてもらえる。

  • 天気予報のお知らせ:自分の好きな声優の声で天気を知らせてもらえる。

  • リマインダーや通知:通知内容を声優の声で読み上げてくれる。

  • 誕生日のお祝いメッセージ:誕生日に好きな声優の声でお祝いのメッセージを受け取る。

  • カスタム応援メッセージ:試験前や仕事前に応援してくれるメッセージが届く。

  • リラックスメッセージ:寝る前に好きな声優の声でリラックスメッセージを再生。

  • モチベーションメッセージ:日々の応援メッセージを好きな声で受け取る。

自分で設定するものだけでなく、人に「声」のプレゼントをするメッセージ系のサービスは、アニメファン・声優ファンの方には喜ばれそうですし、なんとなく昔の着メロ・着ボイスを思い出します。

声優の声を守りながらAIと共存するために

AI音声の技術が進歩し、AI音声の声をより身近に感じられる機会が増える一方で、声を生業としている声優の権利を正しく保護することも大切です。

青二プロダクションが示したように、声優の声を演技のために使うのではなく、案内やガイドなどの用途に限定することで、声優の権利を守りながらAIを活用するというのは、すごく現実的かつAI時代にもきちんと向き合っていける、よい落としどころだと感じます。AI技術を単なる脅威とみなすのではなく、時代に馴染ませ、業界全体の発展に寄与するものとして捉える姿勢です。

AI技術は今後ますます進化し、声優の声を使った新たなサービスが登場することが期待されますが、その際には常に「声優の声を守ること」を忘れないことが必要です。


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