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『Spotify、NFT実験中。音楽×NFTが一気に広まるか?』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.2.28

■Spotify、NFT所有者限定で音楽へのアクセス権を付与 新機能を実験

音楽やポッドキャストなどのデジタル配信を行う大手Spotifyは、NFT(非代替性トークン)を活用した新機能をテストしていることがわかった。

現在テストしているのは、特定のNFTの所有者だけにプレイリストへのアクセス権を与える機能。現時点では米国と英国、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドのアンドロイドユーザーだけがこの機能を使えるようになっている。

Spotifyで密かにNFTの導入実験が行われているようです。

米国・英国・ドイツ・オーストラリア・ニュージーランドの4か国限定、かつAndroidユーザー限定です。


Web3 gaming and media universe Overlord tweeted on Wednesday that holders of its lizard-themed Creepz NFT project can connect their Web3 wallet on Spotify to access the project's community-curated "Invasion" playlist.

Web3ゲームとメディアユニバースのOverlordは水曜日にそのトカゲをテーマにしたホルダーをツイートしました Creepz NFTプロジェクト SpotifyでWeb3ウォレットを接続して、プロジェクトのコミュニティキュレーション「Invasion」プレイリストにアクセスできます。

Spotifyからのアナウンスはないものの、この実験に参加するNFTプロジェクトサイドは集客しなければならないらしくツイートでこの実験についてのリークが相次いでいるようです。

つまりそこまで秘密裏の実験ではなく、うまくいけばそのまま実験エリアを拡大したり、正式リリースされる可能性も高そうです。


ファンとのつながり?新たな収益源?NFTの使い方を模索

今回は、NFTを所有している人だけが聴けるプレイリストや楽曲を提供するというユーティリティの実験を行っているとのこと。

フィジカルなCDのころにもあった限定盤になぞらえることができます。購入特典で通常版には収められていない特別な楽曲が限定盤だけに入っている(ので限定盤を少し高くても買ってね)というスタイルです。

その限定楽曲がテレビやラジオで流れることがほとんどなかったのはレコード会社とメディアが密接な関係にあったからでしょう。

ファンは「少し高くても」確かに限定盤のCDを買っていたと思いますが、NFTで同じことを実現する際は「かなり高くても」なレンジの値付けでNFTを販売するはずです。数十万円から、場合によっては二次流通でもっと高額になるかもしれません。

Spotifyはミュージシャンの収益源にならないという批判が非常に多い現状、NFT販売による収益機会の提供でミュージシャンの離反を抑える狙いがあるのかもしれません。

他にも、限定プレイリストを聴くためのNFTを独自販売することで特定ミュージシャンのファンであることを明確にし、アーティストとファン、ファン同士のつながりを可視化するような使い方もできます。

NFTですからSpotifyの外にアーティストとファンのコミュニティを作ることも可能です。

逆に、既存のNFTプロジェクトとタイアップすることで、NFT側の特長と親和性の高いリスナーを呼び込むこともできます。分かりやすい例でいうと、今回の実験にも参加しているBAYCがApeのNFT所有者限定プレイリストを出すことで高所得者にアプローチできます。


メジャーなSpotifyのNFT導入で認知と実用が加速

これまで音楽×NFTは独自のweb3サービスとして試されてきましたが、王者Spotifyで使われるようになれば音楽×NFTの起爆剤になりそうです。

SpotifyとしてはNFTを特定の使い方に限定する必要はないはずなので、これからさまざまなユースケースが生まれていくと思われます。

音楽配信プラットフォーム側がNFTに対応すれば、次はミュージシャン側の対応が進んでいくでしょう。ミュージシャンの考え方によってNFTの使い方がいろいろ編み出されてSpotifyで試されていくのをこれからたくさん目の当たりにするはずで非常に楽しみです。

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