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『Windows Copilot発表、マイクロソフトが会話AIをOSに統合は未来のスマホを変えるか』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.5.24

■Windows Copilot発表、マイクロソフトが会話AIをOSに統合。大規模言語モデルが設定やアプリ操作も手伝い

開発者イベント Build で、マイクロソフトがWindowsに会話AIを統合する新機能『Windows Copilot』を発表しました。

OpenAIの大規模言語モデルをベースにしたAI『副操縦士』として、Windows の操作や設定を手伝ってくれる機能です。

先日発表された「Microsoft 365 Copilot」と名前が似ているので紛らわしいですが、ついにWindows OSにAIを統合する「Windows Copilot」が発表されました。

AppleがAIに関して沈黙し続けている間にマイクロソフトはOSにまでAIを統合。アプリケーションと違い誰も真似できない箇所でインパクト大です。


OSに対話型AIが内蔵されると

タスクバー横のボタンを押すとサイドバーでCopilotとのチャットが開き、自然な文で指示や質問することでWindowsの設定を変更したり、アプリを操作したり、任意ファイルの要約や校正といったことが可能になります。

上記のような例が挙げられていますが、「チャットで設定変更」というできること個々の影響というより、OSにAIが統合される影響はもっと幅広いと見ています。

1.パソコンの使い方を習得不要に。やりたいことを人間の言葉で言うだけ。

2.アプリをまたいでAIが使える。AIに対応した複数のアプリを連携して動かせるようになる。

3.Windows Mobileの復活もあり得る。ARグラスや折りたたみスマホの実用ニーズも高まる。

ひとつひとつ見ていきましょう。


1.パソコンの使い方を習得不要に

これまではパソコン側に人間が合わせる必要がありました。

どこを押し、どのメニューを開き、何の操作をすると、目的の設定変更ができる。のようにパソコン側が要求する操作手順に人間が合わせて操作してあげる必要がありました。

例えば、外部ディスプレイをつないだ時のシーン。

今だと「Windowsメニュー>設定>システム>ディスプレイ」と開き、外部ディスプレイをメイン画面の右側の位置にマウスで移動させる操作手順が必要です。

しかしAI統合後は「外部ディスプレイをメイン画面の右側につなげて画面を広げて」など、やりたいことを人間の言葉で言うだけになります。

初期は操作手順を教えてくれるだけに留まるかもしれませんが、究極は指示通りに設定変更を完了させてくれるようになるでしょう。

OSがこのような振る舞い方や操作方法になるなら、各種アプリも同じように変化するでしょう。

これで「わしゃーパソコンは苦手だで」という高齢者も自然にDX。デジタルデバイドという言葉が過去のものになります。


2.アプリをまたいでAIが使える

OSレイヤーにAIが入って強いのはココです。

アプリメーカー単体ではアプリ間連携が困難です。連携するための共通規格があれば別ですが、基本はアプリ1本の中で処理が完結させるしかありません。

OSからはアプリを起動させること、ファイルを指定して読み込ませることもできます。起動させたアプリに特定の処理をさせることまではできませんが、AIを使う際の共通規格を作ればそれも可能になりそうです。

「昨日撮ったカフェの写真からケーキが写ってるのをピックアップして、色を鮮やかにしてインスタにアップしといて」

「メールから明日のアポイントのやつを探してカレンダーに入れといて」

など、やりたいことをOSのAIエージェント(副操縦士と呼んだ方がいいのかな?)に伝えるだけで、複数のアプリを駆使して処理しておいてくれるのが究極です。

この処理は良かった・悪かった、と出来栄えや好みを評価する仕組みもあれば、それを学習して次回以降はもっと好みに近い処理をやってくれるようになるでしょう。


3.Windows Mobileの復活?

これらがパソコンでしかできないのはもったいないし、ご時世に合いません。小さくてすぐに起動できる、いつも持ち歩いているスマホで上記のようなことができるに越したことはありません。

かつてWindows Mobileという第3のスマホOSでシェア争いに敗れたマイクロソフトが、AIをOSに統合して超便利になったタイミングに合わせて画面をスマホサイズにしたWindowsマシンを再投入する道筋もあり得ます。

OSとしてのWindows Mobileというより、Windows端末の小型化の方があり得そうです。

対話型のUIで、なおかつ声で操作もできるようになれば、画面が小さいことやキーボードを持ち歩いておらず長文を入力するのが難しいことは問題ではなくなります。

声での操作も、言い淀みなくキッチリしゃべる必要はなく、イイカンジにAIが整えてくれればインスタの投稿文章も手で打つより読みやすいものになるかもしれません。

ARグラスをモニターにすれば本体はスマホサイズのままで大画面、マルチスクリーンを実現することだってできます。

スマホの次のデバイスは「液晶付き小型端末(スマホ)+本気作業用ARグラス」は来るんじゃないかと思います。

ARグラスの登場頻度を下げたい人向けには、広げると画面が広くなる折りたたみスマホという選択肢も。

多くの人は今のようなスマホで十分でしょうが、パソコンやタブレットと使い分けをしている人に向けては選択肢が広がるでしょう。AIでできることが広がれば大画面が欲しくなるはずなので、ARグラスや折りたたみスマホは今よりも需要は高まると思います。


OSにAI統合はスマホを変える

最後は妄想を広げましたが、OSに対話型AIが統合されることでスマホのカタチや使われ方が変わったりARグラスのニーズが広がるキッカケになるだろうことは間違いないと思っています。

そうなるとAppleの動向が気になります。AIについて何か動きがあるのか、噂のApple製AR/MR端末は本当に発表されるのか、もしかするとOSにAIを統合しシームレスな利用環境を提供することとセットでAppleらしいAR/MR端末を提案してくるのか、沈黙しているからこそ妄想が広がります。

AIの急速な進化と普及で、変化が停滞していたスマホが大きく変わる可能性が見えてきたのはガジェット好きにはたまりません:-p

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