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『「META KAWAII」インタビュー。フィジカル服展開から勝手にBondeeコラボを妄想』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.2.14

■日本発のWeb3ブランド「META KAWAII」、創業者のメタカワイにインタビュー

Web3に対する関心が日増しに高まるなかで、次世代のデジタルファッションを展開する新興ブランドが増えてきている。そのなかで、デジタルとフィジカルの横断を掲げ、3DアバターのNFTを展開しているのが、日本発のWeb3ブランド「META KAWAII」だ。

2022年には3000体限定のNFTを完売。ポップなデザインと熱量の高いコミュニティーと共に注目が集まっている。

そんな「META KAWAII」は、NFTだけにとどまらず、アバターと連動したアパレルアイテムの販売を2022年12月に発表した。モデルに吉田凛音を起用し、Z世代に人気の高いECサイト「60%」でスウェットとフーディーを販売している。購入すると、アバターにも同じ服を着用させられる仕組みだ。

数多くある現在のNFTの課題を解決する可能性があるなぁ、と感じる「META KAWAII」プロジェクトに関するインタビュー記事です。


「META KAWAII」の概要

・META KAWAIIは日本のポップカルチャーの代名詞として世界的に認知度も高い「KAWAII」をフィーチャーしたブランド

・ファウンダー・デジタルファッションデザイナーのメタ カワイさん(https://twitter.com/meta_kawai)のNFTプロジェクト

・デジタルファッションNFTを制作するRTFKTから刺激を受けて制作された

・KAWAII”をテーマに3DアバターNFTを2022年に3000体発売し完売

→3DアバターのNFTアートのプロジェクトからスタートしています。

OpenSeaの売り場はこちら。フロア価格0.032ETH(今日のレートで約6300円)と買いやすい価格帯だなと感じます。

公式サイトはこちら


2022年12月にリアルアパレルラインを発表

NFTだけにとどまらず、アバターと連動したアパレルアイテムの販売を2022年12月に発表した。モデルに吉田凛音を起用し、Z世代に人気の高いECサイト「60%」でスウェットとフーディーを販売している。購入すると、アバターにも同じ服を着用させられる仕組みだ。

3D CGのNFTを販売するプロジェクトから発展して、フィジカルな服の販売も昨年12月からスタート。

発売される服を購入することで、リアルでの着用はもちろんMETA KAWAIIのアバター「DROP’S」にも同じ服を着せ、リアルとデジタル両方でファッションを楽しむことができます

服を買うと3Dアバターにも同じデザインの服を着せられるというユーティリティを追加しました。アバターを自分に寄せるというより、自分をアバターに寄せる感覚に近いと感じます。


■「META KAWAII」が解決しそうなNFTの課題(未実現な希望も含む)

1.CG売買の理解促進

3Dアバターとはいえデジタルデータを売買することや、それが単なるデータではなく1点モノのNFTだと言われても、ピンとくる人は多くないのが現状です。

フィジカルな服を買うと3Dアバターも同じ服を着る、というのは、その面白さやデジタルデータにお金を払う意味を理解できる人が多いはずです。

3DアバターはNFTで、服データは1点モノではないという違いまで理解されるのにはもう一段高い壁がありそうですが、まずの理解の取っ掛かりとして効果的だと感じます。


2.NFTの長期保有促進

フィジカルな服を買うと3Dアバターの見た目が変わる、というユーティリティとセットなので、アバター着せ替え用の服データの二次流通に一定の歯止めがかかりそうです。

フィジカルな服も飽きたら売ることはありますが、アバターとお揃いにすることが目的ならフィジカルな服も手放しづらくなります。

オンライン・オフライン問わず「META KAWAII」ファンの集まりに行くならリアルとアバターの両方をお揃いにして参加するはずで、周りから見られるユーティリティはNFTのガチホ、長期保有に効果的だと考えられます。

人気が出れば転売ヤーも登場はするでしょうが、全体としてリスト率(再販出品率)を下げて「META KAWAII」のプロジェクト価値を高めることにつながりそうです。


ここからは、現在の「META KAWAII」では実現されていない私の勝手な妄想や希望です。

3.法定通貨でNFTが買える的体験の実現

「META KAWAII」アバターNFTはETH建てで買う必要があります。ここがハードルが高い。

フィジカルな服を通常のECサイトで売るという販路を手に入れたのであれば、服を買うとNFTが付いてくるという流れも作れるようになります。

間接的ではありますがNFTが法定通貨やクレジットカードで買えるとも言えるわけで、圧倒的にNFTが買える人数が増えます。

「アパレル以外にもフィギュア制作にも興味があります。どうしてもNFTを入り口にMETA KAWAIIを広めていくことには難しさを感じているので、フィギュアとして著名人やブランドとコラボを行っていくことでMETA KAWAIIの認知を広げ、結果的にNFTの魅力も知ってもらえたらと思っています」

服以外のフィギュアなどにも展開したいとのことですし、NFTを起点にするよりフィジカルアイテム起点でNFTに波及させる方向性のようですから、法定通貨でNFTが買える体験は近く実現されるのではないでしょうか。


4.NFTの相互運用性の実現

NFTには、Twitterアイコンよりずっとたくさんの「見せる場」が必要だと考えています。

たとえば最近急速にブームが広がっている3DアバターSNS「Bondee」と連動できたらきっと「META KAWAII」の価値は圧倒的に高まるでしょう。

・素体を「META KAWAII」にできて、フィジカル服とセットになっている同デザインのデジタル服をBondee内でも着せられる。

・「META KAWAII」ファン同士でBondeeのなかでつながって部屋を行き来できて会話もできる。その時にアバターが「60%」ブランドのフィジカル連動服を着ていれば自慢できるし一目置かれる。

・Bondeeの中に飾られる家具も「META KAWAII」の世界観で統一したアイテムが別に売られていて、それもフィジカルとお揃いにできたら最高。

BondeeがNFTを扱えるようになればこんなコラボも不可能ではないはずです。

単にBondee内のデータとして「META KAWAII」コラボが実現されるならNFTである必要はないのですが、せっかくならNFTの相互運用性の発揮先第一弾としてBondee、そして他の3DサービスなどでもNFTなら持ち込めるとなるとNFTである意味がより高まるはずです。


5.BondeeをファッションNFTプラットフォーム化

今回の「META KAWAII」軸の話題からすると余談になりますが、「META KAWAII」からBondeeにアプローチしてコラボが実現できれば、Bondee側も3Dアバターファッションのプラットフォームになる道が開けます。

世間一般にメタバース×NFTがより分かりやすく身近になる効果ももたらしますし、NFTプロジェクトがBondeeで使われることを前提に開発されていくという流れも起きそうです。


■フィジカル+NFTは可能性を広げる

「META KAWAII」が大きかったのはやはりフィジカルな服とのコラボです。

NFTを含むweb3プロジェクトの一番の課題はユーザー数の少なさ。クリプトリテラシーが高くないと理解も購入もできないというのが最大の課題です。

クレジットカードで買えて、手触りのあるリアル服を着る実感が持てて、Bondeeのようなところでオンラインで見せることができる。この3点セットが今のNFTには必要なことなのだろうと考えています。

「META KAWAII」が今後どういう展開を見せるのかが楽しみですが、Bondeeのフィジカルフィギュアをネットで買うとBondeeの中でお揃いの服が着せられるコラボが実現できたら大爆発すると思いますきっと。

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