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『弱気相場の今はWeb3準備の最適期!バイナンスCZ氏インタビューに学ぶ』~【新しいWeb3ビジネスのアイディアのタネ】・Web3ニュース2022.7.3

■バイナンスCZ氏のインタビューを読み解く

暗号資産の低調弱気相場が続いています。

昨年11月にビットコインが6万9000ドル(現在のドル円相場で換算すると約940万円)の過去最高値を記録したあと急速に下落、さらに何段階かの大幅下げを重ねて現在は1万9200ドル(約260万円)付近と70%以上値下がりしています。

そんな弱気相場の中だと、暗号資産・ブロックチェーン・Web3に賭けようと意気込んでいた人も、今はまずいんじゃないか、未来Web3は来ないんじゃないか、と考えてしまうかもしれません。

企業もNFTだ!ブロックチェーンだ!と新規事業を検討しながらも、結果大きな損失や含み損を発生させてしまい、まだ早かった、一度撤退したほうがいいんじゃないか、株主や上司に責められる、と考えているかもしれません。

そんな中、世界最大の取引量を誇る暗号資産取引所、バイナンスのCEOのCZ氏は人気ポッドキャスト「Bankless」のインタビューでとても冷静なコメントをしています。


人材強化に最適な時期=企業・人の両方にとってベスト期

CZ氏は弱気相場でどのような分野に投資するのかとの問いに対し、「人材の採用」と答え、今年末までに2,000人を雇用する予定だと述べた。
(中略)
CZ氏は「常に次のピークに備える」体制を整えたいと考えているという。

活況相場の中で人材採用するのは意外に難しいものです。

高成長している時は人の流動性は増すものの、市場全体で人材の奪い合いが起きるため時間とコストがかかるようになります。求職者が複数の企業にアプローチし、面接をするための時間が何倍もかかるようになります。条件比較により相場も高騰します。

また、本当にいい人を選び出すのも難しくなります。応募者総数が増えることで、数ある仕事のひとつとして玉石混交になるためです。

将来伸びると信じているが今は低調、という時期は、本気の人・胆力のある人・波を乗り越えられる人が動きます。

人材側から見ても、こんな時期すら未来はWeb3だと考えている本気の企業しか募集をかけないので、単なるブームサーファーの企業に引っかからなくて済みます。本気の企業は決定が早いのもメリットでしょう。


相場のサイクルと仮想通貨産業×Web全体の10年タームのトレンド

ビットコインの半減期、アメリカ大統領選なども4年毎という周期があり、歴史的に見ると仮想通貨市場と株式市場も4年周期で推移しているとCZ氏。そのため、次のサイクルが4年になる可能性も高いとした。

さらに言うとWeb全体の10年タームのトレンドを経てきました。

1995年のWindows95&Web1.0期、
2005年のmixi勃興を代表とするSNS期、
2015年のスマホ&GAFAのWeb2.0期、
そして現在2022年は2025年にWeb3期のスタートピークを持っていくための準備期間です。

1995年のWeb1.0期の手前にはNifty ServeやAOLなどパソコン通信という準備期間がありました。さらにその前にはCompServeの時代もありました。

2004年に創業したmixi、その前に1999年にiモードによるガラケーコミュニケーションの基盤が始まっています。

2015年はスマホがパソコンの影響力を超えたと認知されるほど普及したころですが、その手前では2007年にiPhone初代、2008年にAndroidが発売、2010年にはスマホがアーリーアダプターから普及し始めました。(スマホの普及グラフを参照

どのブームでも、ピークが来る3~5年くらい前に準備期やブームのタネ・兆しがあります。

この準備期に動けたかどうかがその後の10年を最前線で活躍できるかを決めていると言っても過言ではありません。


個人投資家へのメッセージ=Web3に限らず未来に賭けるすべての人へ

投資アドバイスではないとしながら、CZ氏は個人投資家へ次のようなメッセージを寄せた。

あるプロジェクトが生き残ることがわかっていて、リスクを許容できるのであれば、そのプロジェクトにフォーカスしてみるのがいいかもしれない。でも、明日、市場がさらに下落する可能性があることを理解してほしい。

しかし、長期的な視野に立てば、この業界は存続し、消滅することはないだろう。5年、10年、20年という長い目で見れば、アプリの数も増え、業界内の人も増え、業界は大きくなっていくだろう。

CZ氏は最後にこのように締めくくっています。

これはいわゆる投資家やWeb3や暗号資産業界に限った話ではなく、自分という才能や可能性にベットする人すべてへのメッセージだと感じます。

「ガチホ」が大事だと暗号資産投資ではよく言われますが、不安に駆られながら売らず持ち続けるだけがガチホではありません。未来に向けてより握力を高めるべく、今やるべきことをコツコツ淡々と積み上げ、いつでもダッシュできるように準備しておくべき時期がWeb3ではちょうど今なのだろうと思います。

チャンスは突然来ます。その時を楽しみに毎日鍛錬しましょう。

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