『キャッシュレス先進国アメリカで、「現金」が若者のトレンドに。デジタルキャッシュスタッフィングアプリが登場する?』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.4.5
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■キャッシュレス先進国アメリカで、「現金」が若者のトレンドに...大人たちからは「電子マネーを使え」の声
現金の面倒くささと使っている実感を利用した節約術がTikTok発信でアメリカの若者にひそかなブームなのだそうです。
若者の現金回帰は、スマホ中毒から抜け出す低機能スマホ「Dumb Phone」の潮流との共通性を感じます。
「電子マネーを使え」と大人たちが言っているというタイトルも、高齢者のキャッシュレス化が進まない日本から見ると興味深いですね。
使途ごとの封筒で予算管理する「キャッシュ・スタッフィング」
クレジットカードやスマホ払いではいくら使ったのか、あといくら使っていいのかがわかりづらいのは多くの方が実感しているところだと思います。
1か月分の給料をすべて現金で下ろし、食費や遊興費などの使い道ごとに封筒に入れて予算管理する「キャッシュ・スタッフィング」という方法が提唱されています。この方法は貯金できる節約方法として昔はよく取り上げられていました。
現金は保護されないなど問題も多い
ただ、この記事の後半にある通り、現金はやはり弊害もあります。
・タンス預金は詐欺防止や消費者保護の仕組みを受けられない
・実物は盗まれる
・クレジットスコアが上がらず、将来ローンを組めなくなる恐れ
・インフレで資産価値を失う
デジタルマネーはこれらの課題を解決するために作られた面もあります。
「デジタル・キャッシュ・スタッフィング」のニーズ
であれば、あらかじめ毎月の予算をデジタル上で封筒に入れるように仕分けできる「デジタル・キャッシュ・スタッフィング」はニーズがありそうです。
銀行でお金をおろす面倒も含めて節約術だとは思いますが、いったんそこは置いておいて、クレジットカードや電子マネーでも使途ごとに予算を決めることと、支払うタイミングで「遊興費はあといくら使える」が視覚的にわかるようにすることは有効なはずです。
デジタルな数字として残高を見せるのがお金を使っている実感をなくしている面は大きいと思いますので、
キングジムの「ビジュアルバータイマー」のように、視覚的に「封筒の厚み」「半分使った」のような表現も組み合わせると、デジタルなお金に少しアナログ感が加わって「支払いの痛み」を感じやすくなるんじゃないでしょうか。
PayPayアプリのようなキャッシュレスアプリなら「封筒管理」も表現できるでしょうし、本当に使途ごとの予算を使い切ったら支払えなくするということも実現できそうです。
封筒に現金を入れるかのように使途ごとの予算を管理でき、数字ではなく「厚み」で視覚的に残高を表現する「デジタル・キャッシュ・スタッフィング」に対応したキャッシュレスアプリはDumb Phoneのようなトレンドになる予感がビンビンします。