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『ECに特化した画像生成AIツール「WeShop」、低料金で撮影の悩み解消 モデルも背景も思うまま』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.9.10
■ECに特化した画像生成AIツール「WeShop」、低料金で撮影の悩み解消 モデルも背景も思うまま
WeShopは、女性ファッションに特化したソーシャルEC「蘑菇街(MOGUJIE)」が画像生成AI「Stable Diffusion」をベースに開発し、今年4月に公開した。商用画像素材生成ツールとして中国で初めてAIを利用し、実際に撮影した写真素材の背景やモデルを変更できるようにしたものだ。
ChatGPTなどテキスト系生成AIは、ビジネスシーンで主にコストダウンに効くことから、企業や自治体への導入が早期に進みました。
対して画像生成AIは、ChatGPTよりも先に話題になったものの、画像を扱う業界が限られることから、広くビジネスで使われるというよりもエンタメユースのほうが目立っています。
しかし最近、ビジネス向け画像生成AIのユースケースが出始めました。
先日ご紹介した、商品パッケージを「消費者に響く」という評価基準をもって生成する「パッケージデザインAI」もそのひとつです。
そして今回ご紹介するのは、ECサイトで使用する商品画像を生成することに特化した「WeShop」という画像生成AIです。
ECサイトは大量の写真が必要
WeShopでは現在、ECでの利用に特化した「マネキン画像(人台図)」「モデル画像(真人図)」「商品画像(商品図)」「おもちゃ画像(玩具図)」「子供服画像(童装図)」「アクセサリー画像(配飾図)」という6種類の機能がある。
例えばマネキン画像を利用すれば人間のモデルを手配する必要はない。マネキンに衣装を着せた画像を撮影するだけで、ブランドイメージに合わせて、人間のモデルが着用している画像を生成できる。
モデル画像は、どのような撮影場所やタイプであれ人間のモデルの画像があればよく、背景やモデルを自由に変更することができる。商品画像では、特別な背景を準備しなくても、商品の画像さえあればその商品にふさわしいイメージに仕上げてくれる。
「WeShop」AIは、女性ファッションに特化したECサイトの運営会社が開発したことから、ファッション系に特化しています。
ファッションECサイトでは主に洋服を売るわけですが、ECサイト上には少なくとも商品点数ぶん、角度やズームの違いで複数の写真を載せるのも一般的ですから、実際には商品点数の数倍の画像が必要になります。
これまでのECでの服の見せ方
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服を平置きして写真を撮ったり、
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立体感や着ている感じを出すためにマネキン人形に着せたり、
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スタッフやモデルに着てもらって、ECサイト用の商品写真を撮ります。
モデルを使えば人件費・スタジオ代・カメラマン代、撮影後のレタッチ代とかなりのコストがかかります。
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柄違いの場合は割り切ってCG合成で1枚のモデル写真からバリエーションを作ることもあります。
背景が白抜きとなることが多いのは、スタジオで1人のモデルが1日でたくさんの服を着替えて撮る都合でもあります。
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着ているシーンから提案できることがベストなのですが、全商品をロケーション撮影すると莫大なコストがかかりますし、屋外の場合は季節や天候にも左右されます。季節ものはかなり前の時期に準備しますので、冬服を夏に撮影するなどの時期ズレの問題も起きます。
本当はあの場所で、この季節・この時間帯に、あのモデルさんに、こんなポーズで着てほしい。とファッションデザイナーやECサイトの運営者が思っても、コストや時間の問題で困難でした。
商品写真があればどんなシーンもAIが生成
WeShopでは現在、ECでの利用に特化した「マネキン画像(人台図)」「モデル画像(真人図)」「商品画像(商品図)」「おもちゃ画像(玩具図)」「子供服画像(童装図)」「アクセサリー画像(配飾図)」という6種類の機能がある。
例えばマネキン画像を利用すれば人間のモデルを手配する必要はない。マネキンに衣装を着せた画像を撮影するだけで、ブランドイメージに合わせて、人間のモデルが着用している画像を生成できる。
モデル画像は、どのような撮影場所やタイプであれ人間のモデルの画像があればよく、背景やモデルを自由に変更することができる。
商品画像では、特別な背景を準備しなくても、商品の画像さえあればその商品にふさわしいイメージに仕上げてくれる。
商品画像があれば、その服を着ている姿をAIが生成します。
モデルのルック、ポーズ、いる場所の背景などを自由に変更できます。
場合によっては生成後のレタッチは必要でしょうが、これまでの実際のモデルさんを使ったロケーション撮影よりは圧倒的にローコスト・短期間で大量の商品に対応できます。
ECサイトの数だけ困っている人がいることを考えると、ECサイトに特化した画像生成AIのニーズは莫大です。
ファッションアバターにも広がる
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モデルを務めるのは人間ばかりではありません。Arknightsというゲームキャラが着衣しているTシャツは、ゲームキャラクター自身がモデルを務めています。
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「原神」も同じようにゲームキャラクターがモデルを務めます。
アバターがファッションモデルを担う日も、生成AIによって近づきました。
アバターやVTuberのファッションモデル化は生成AIとも相性がよく、ファングッズの販売など向けにアニメ系画像生成AIが開発されるかもしれません。
EC×画像生成AIは実需で広がる
今回は「WeShop」のニュースをきっかけにファッションECを主に取り上げましたが、ECはファッションに限りません。食品、生活用品、観光旅行、教材などなど、なんでもあります。
これらすべてで大量の画像が必要になります。
画像が魅力的かどうかで売れ行きが決まることも多く、本当はコストも時間もしっかりかけたい。けれどそれが叶わない。というペインをECサイトを運営しているすべての人が抱えている現状、ECサイト向けの画像生成AIのニーズは潜在しています。
EC向け画像生成AIは商材ごとに細分化され、今後いろんなバリエーションが開発されると見ています。