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『タクシーのAI相乗り化が進む地方都市』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.8.27

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■飲み会帰り、タクシー減って困ってない? 目的地近い客同士、アプリで集まり相乗り帰宅 割り勘計算はAIにおまかせ 鹿児島市で10月から実証実験

 期間は10月1日~12月31日。目的地が近い客同士がアプリを活用して相乗りする。
(中略)
運行コースは人工知能(AI)が決め、走行距離などに応じて事前に確定した料金を客がそれぞれ負担する。

鹿児島市でAIタクシー相乗り実証実験

今日のような台風など悪天候の日、タクシー乗り場に長蛇の列ができることが多く、同じ地域に住む人たちが相乗りすれば効率的だと感じることがあります。

鹿児島市では、2024年10月から、既存のタクシーを活用し、AIを搭載したタクシー配車アプリを利用して、目的地が近い客同士を集める実証実験が開始されます。

AIが運行コースと割り勘計算を担当し、運転手不足による帰宅困難な状況を解消するための取り組みとして期待されています。

地方ではタクシー予約の違和感が少ない

地方都市では、タクシーの台数が少なく、運転手も高齢化によって減少しているため、タクシーの相乗りに対するニーズが高いと考えられます。

地方ではタクシー乗り場にタクシーがいないことが多く、待合や流しでタクシーに乗れるのは繁華街に限られることが当たり前です。そのため、通常タクシーは電話で呼ぶことが多いため、アプリを使った配車予約は違和感が少なく、相乗りの概念も自然に受け入れられそうです。

松江市のAIデマンドバスを導入、タクシー業界とハレーションも

一方、松江市ではAIを搭載したデマンドバスが導入され、タクシー業界への悪影響が懸念され始めています。

デマンドバスは予約状況に基づいてルートを決定し、料金は一律200円です。この新しいバスシステムがタクシーと競合し、タクシー業者からは経営への懸念が示されていますが、市は共存を目指して試行錯誤を続けています。

AI技術の進化により、配車やルート設定、料金が合理化されることは乗客にとっては便利なことである反面、タクシー業界全体が再編される可能性があります。

松江市は「市は「相乗り」率の向上などですみ分けを図る必要性を認めており、共存に向けた試行錯誤を続ける。」としていますが、根本的にはすみ分けは困難だろうと思います。

相乗りアプリやAIデマンドバスは車両と運転手がないと成立しないため、業界を崩壊させてはいけませんが、タクシー業界を保護するほどデマンドバスの本数が増えたり料金が上がるなど乗客の不利益が増える構造であることが、すみ分けが困難な理由です。

AIで地方都市の交通の便を確保する重要性

AIの進化によって、今後ますますタクシーやデマンドバスの配車が合理化されることは避けられません。特に高齢化が進み、免許返納が増加する地方都市では、AIによる相乗り配車がスタンダードとなるはずで、相乗りに最適化した大型車両によるデマンドバス化が進むはずです。

このような変化は、交通の便を確保することで住みやすさや経済活動を維持する必要のある地方都市にとって必要でポジティブな進化であると捉えています。

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