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『E-Ink背面パネルのスマホもCESに登場。推し活広告媒体もアリ?』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.1.30

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■文字表示から「色柄を変えられる外装パネル」へ。CES 2024で見た電子ペーパーの広がる用途 (山根康宏)

電子ペーパーを開発する E Ink社でも様々なタイプのカラー製品を出しており、新たな使い道を模索しているところです。
その中の1つ「E Ink Prism 3」は文字を表示するディスプレイというより、色を変えられるカラーパネル用途に開発されました。
CES 2024では、スマートフォンメーカーのInfinixがこのE Ink Prism 3を背面に採用したスマートフォンのモックアップを展示していました。

スマホのケース、どんなものをお使いですか?

最近では推しのステッカーを挟んでいる人もたくさん見かけます。スマホの背面は電車の中などで周りの人に見られる/見せられるパーソナルメディアですからね。

そのスマホの背面すべてをE-InkカラーパネルにしたスマホのモックアップがCES2024に展示されていたのだそう。

解像度は荒いけれど色や模様が変えられる

まだ解像度が荒く、絵や文字を表示することは難しい展示だったそうで、通知連動で色や模様を変える程度の表現しかできなさそうですが、解像度・発色・表示スピードなど技術面はきっと時間が経つにつれてよくなるはず。

高解像度になり、動画も表示できるE-Inkパネルを搭載したスマホが当たり前になる時代が来るかもしれません。

スマホはケースをつけて保護するものですから、E-Inkパネルを内蔵した時はクリアケースばかりになるのでしょうね。


スマホケースにE-Inkパネルを内蔵した製品も

以前ご紹介しましたが、スマホケースにE-Inkカラーパネルを内蔵した製品もクラファンで登場しています。

 Glotureは、12月19日にiPhone 15 Proシリーズケース「GeniCase」のクラウドファンディングを「GREEN FUNDING」で開始した。プロジェクト期間は2024年2月15日まで。

クラファンは2月15日までやってますから、iPhone15 Proをお使いの方で興味のある方は急ぎチェックです。

こちらは比較的高解像度で、絵や文字をある程度表現できます。グラデーションなど諧調表現や、高速書き換えによる動画表現は難しいようですが、ドット模様の色で通知を知らせるくらいしかできなかったCES展示機よりは推し活向きです。

解像度は高いものの、カードサイズの表示領域はもっと広げたくなります。背面すべてがE-Inkだとかっこいいですよねきっと。


スマホの背面を推し活広告媒体にするサービスもアリ?

E-Inkカラーパネルを背面に搭載したスマホやスマホケースが一般化したら登場しそうなのが、スマホ向け広告表示サービスです。

電車の中などで他人に見られるスマホの背面に広告を表示することでトレインチャンネル的な広告効果を狙います。広告表示を許可しているユーザーには広告費の一部を報酬として支払うことでスマホの代金を補填するようなモデルが想定されます。

位置情報と連動して、たくさんの人の目に留まる場所でスマホを起動して使っていれば報酬が上がるような仕組みもよいでしょう。

広告として何を表示するかも大事です。スマホはその人の趣味やデザインセンスを表すものですから、変なものは表示したくありません。

かっこいいスマホケースに見えるくらいかっこいい広告クリエイティブは重要ですし、ナイキ好きがナイキの広告を表示するような、いいクリエイティブの企業をファンの推し活の延長線上で広告を表示するなら、むしろ積極的に表示してくれるんじゃないでしょうか。

もっと推し活らしい推し活に寄せて、推しのミュージシャンがライブをやる時の告知や、好きなマンガの新刊が出るタイミングで新刊の表紙をスマホの背面に出すのもよさそう。

推し活×スマホの背面広告の実現にはまずE-Ink搭載スマホやスマホケースが普及しなければいけませんが、広告とセットで安くでき、アーティストやアニメIPなどの公認でグラフィックコンテンツが使えるという触れ込みでユーザー獲得できるなら、普及も早いかもしれません。

電車の中で見かけるスマホの光景がガラッと変わる時代、来るかも。

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