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『Apple「ビジュアルインテリジェンス」はスマートグラスへの布石だ!』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.11.12

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■「iPhone」の新しい「ビジュアルインテリジェンス」を試す--ほのかに感じる未来

iPhone 16に搭載予定の新機能「ビジュアルインテリジェンス」の開発者向けプレビュー版が、米国時間10月23日にiOS 18.2の開発者向けベータ版で公開され、cnetにレビュー記事が公開されました。

Googleレンズですでに実現している機能と同じじゃないかと思えるかもしれませんが、この「ビジュアルインテリジェンス」をカメラコントロールボタンに割り当てたのは、Appleがスマートグラスを発売する布石!だと感じました。

「ビジュアルインテリジェンス」とは?

「ビジュアルインテリジェンス」は、iPhone16シリーズから搭載されたカメラコントロールボタンを長押しするだけで、カメラに映っている対象の情報を表示する機能です。

例えば:

  • レストランにカメラを向ければ、営業時間やメニュー、口コミが瞬時に表示

  • 商品にカメラを向ければ、詳細情報やレビューを即座に確認

  • 気になるものについて、その場でChatGPTに質問することも可能

これまでの複数のステップを経る検索方法と比べ、はるかに直感的で素早い情報アクセスが実現できます。

まずはカメラコントロールボタンに実装

この新機能は間違いなく便利です。Googleレンズで既に体験しているものですが、すぐに起動できる専用のボタンが設けられたことで、アプリを起動して写真を撮り、「かこって検索」の操作をする、という一連の手間が省け、情報表示までたどり着くステップがよりスムーズになりました。

しかし、iPhoneのカメラコントロールボタンへの「ビジュアルインテリジェンス」の機能割り当ては、まだ通過点に過ぎないのではないでしょうか。

本命はスマートグラスだ!

「見たものの情報を得る」という行為を突き詰めて考えると、実はスマートフォンでの実現はまだ中途半端です。「ビジュアルインテリジェンス」搭載の本命は、間違いなくスマートグラスです。

スマートグラスであれば:

  • カメラを向ける動作すら必要ない

  • 視界に自然と情報が表示される

  • デバイスを取り出す必要がない

  • まさに「見る=知る」が実現する

つまり、「ビジュアルインテリジェンス」の真価は、スマートグラスという形態で初めて完全に発揮されます。

カメラコントロールボタンでの提供は、リスクの高い新型デバイスの発売前に多くの人に「ビジュアルインテリジェンス」の便利さや魅力を伝え、見て情報を得る体験に慣れさせる、いわば「地ならし」だろうと思います。

Appleの地ならし戦略

Appleは、iPhoneで先行して「ビジュアルインテリジェンス」を提供することで、スマートグラスというハードウェア以外の部分の課題を洗い出し、検証しようとしているのだろうと予想します。

  1. AIによる画像認識精度の向上とデータ収集

  2. 店舗などの情報の、収集と表示・提供方法の確立

  3. アプリ開発者エコシステムの準備

  4. ユーザーの「ビジュアルインテリジェンス」の受容性の確認

  5. プライバシーに関する課題の検証

iPhone上での展開は、スマートグラスという次世代デバイスへの重要なステップで、あとはハードウェアを出すだけ、という地ならしを着実に進めていると見えます。

Apple製スマートグラスは必ず登場する

これらの動きを見ると、Appleが「ビジュアルインテリジェンス」搭載のスマートグラスを開発していることはほぼ確実でしょう。

Vision Proで培ったXR表示の技術をもとに、日常的に外出先でも使用できる、人に見られても違和感のない洗練されたデザインのものに仕上げてくるはずです。

Appleが得意とするiPhoneとの完璧な連携、統一感のあるUIと直感的な操作方法、プライバシーへの配慮。これらすべてのAppleらしい要素が、スマートグラスの発売に必要なものだと感じます。

情報との新しい関係性を作り出す次世代デバイスとしてのApple製スマートグラス、その序章として「ビジュアルインテリジェンス」機能が投入されたと見ると、ワクワクが止まりません!

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